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憎まれ口
第一章
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調子で言い合う二人だった。そんな二人を見てだ。
 周囲はやれやれとした顔になってだ。こう言うのであった。
「またあの二人か」
「秋本京介と三ノ輪小真」
「全く。毎日毎日飽きもせず」
「よく喧嘩するよな」
 陸上部の者達はそんな二人を呆れながら見ていた。そのうえでの言葉である。
「っていうかあの二人幼稚園から一緒なんだろ?」
「確かな。小学校も中学校もな」
「それで今もか」
「ずっと一緒なんだな」
「クラスも一緒だったらしいわよ」
 女子部員の一人が言った。
「何でもね。幼稚園の頃からね。それでね」
「その幼稚園の頃からずっとか」
「あんな感じだったんだな」
 見れば二人はまだ言い合っている。本当に飽きもせずだった。
「よく続くよな」
「だよなあ。何が楽しいのやら」
「あそこまで喧嘩できるってな」
「ある意味凄いよな」
「全く」
 こう話す。そしてだった。

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