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相州戦神館學園 八命陣×新世界より 邯鄲の世界より
第5話 スクィーラの涙、戦いの時
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「あたし等はお前を追い出すつもりも、駆除するつもりも毛頭ない! ただ、お前のことが知りたいんだよ!」
「私のことを……?」
「そーだよ! お前が人間じゃないことまでは分かった! けどな、お前は何をしにこの学校に来たわけだ? 人間に危害を加えるでもなく、あたし等の命
を狙うでもないんなら何が目的だ!?」
「そ、それは……」
スクィーラは言葉に詰まった。人間でないことが分かるのであれば、異分子は排除する筈だ。それをしないばかりか、自分に対して何をしにこの学校に
来たのかを問いているのだ。
「授業中はカッコ付けてる癖して、たま〜に放課後の教室や自分の部屋で泣いたりしてるよな。お前、自分が人間じゃないことに負い目でもあんのか? だったら
気にすんなよ。意思疎通も不可能な化け物ってわけじゃないんだろ? あたし等人間と同じ知能も感情も立派にあるだろ。自分を誤魔化すのはやめろよ、
お前は俺達を皆殺しにしたり危害を加える為にここに来たんじゃないんだろ? ならあたし等と仲良くしたって別にいいじゃんか」
「私は……、私は……」
スクィーラは動揺していた。本気なのだろうか? 本気で真奈瀬晶はこう思っているのだろうか? 言葉の端々に嘘偽りなどは微塵も感じない。ただ、自分の
ことが知りたいのだ。
「ああもう! 煮え切らないわね! 男だったら胸を張りなさいよ! 正体不明で、皆と溶け込めない孤独なヒーロー気取ってないで自分の言葉をハッキリ言ったらどう?」
我堂鈴子も真奈瀬に負けじとスクィーラに詰め寄ってくる。
「もう五ヶ月も一緒にいるんだよ。だったら赤の他人ってわけじゃないんだし、私達に何か話しても良いでしょ?」
我堂に続くように龍辺鮎美も同じくスクィーラに近寄ってくる。
「ま、まあ! お前の正体には俺もちょっとばかしビビったんだよな……。けどよ、お前が俺達に何か危害や攻撃の一度も加えたことがないのはハッキリしてるしな。
敵対したくて来たんじゃねぇんなら俺達に何か話してくれよ!」
大杉栄光も鮎美に遅れて近づいてくる。
「お前の面は何かデカいモンを失ったことがあるって書いてんだよ。何の為に来たかはわかんねぇけどよ、相当な決意があるってことは毎日放課後に一人で鍛錬しまくってる光景で
分かんだよ。お前をそこまで駆り立てるのは何なのかは分かんねぇけど、ここらで一つ話してもいいんじゃねえか?」
鳴滝は無愛想ながらも、スクィーラ自身の持つ強い意思と決意を察しているようだ。
「塩屋くん……。貴方の背中を見てると何だか悲しくなるんだ……。けど、この戦真館に来た以上ここの教訓には従ってもらうから。正体が人間じゃないこと位私達は気にして
なんかいないよ。私達と
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