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少年は魔人になるようです
第92話 少年達は黒幕とお話をするようです
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心を燃やすただの子供に過ぎない。実につまらない。君は僕の話を聞いて見るべきだ。

シュウマ達が動いた今、尚更ね。」


愁磨さんが・・・動いた?何の事だ?また僕を混乱させるつもりか?

駄目だ、こいつの話をまともに受けていては先に進める気がしない。なら―――


「分かった、話を聞こう。」

「ちょ、ネギ!?正気!?」

「賢明な判断だ、ネギ君。では、ゆっくりお茶でも飲みながらにしよう。」

「………分かった。」

………
……


カタッ
「わ、私達は座らないわよ。」

「……お好きに。」


場所を移動した僕達は、フェイトが珈琲、僕が紅茶を頼んで、明日菜さんと刹那さんは警戒と言う事で

僕の後ろに控える事になった。・・・無駄だと思ったのは内緒。

こいつがその気になれば、周辺は一挙として灰燼――こいつの場合は石化か――に帰すだろうし。

明日菜さん達の話しでは、一緒に居た千雨さんは小太郎君達を呼びに行ってくれたらしい。

考えつつ、無意識に一緒に運ばれて来たミルクを手に取り、紅茶に注ぐ。


「やれやれ、いきなりミルクかい?」

「何?」


いつも通りの行為だったので全く気にも留めていなかったのに、フェイトが馬鹿にするような溜息と共に

飽きれた声を出した。・・・なんだろうね?文句でもあるのかな?珈琲を飲んでる様な輩が?


「薫り高い銘茶と名高いオスティアンティーにいきなりミルクなんて………。

ミルクティー、何でもかんでもミルクティー。子供みたいだ。これだから英国人(ブリティッシュ)は。

まあ僕は圧倒的に珈琲等だからどうでもいいけど。珈琲は精神を覚醒させる。僕は日に7杯は飲むよ。」

「へぇぇ、よくもそんな無粋な泥水を日に7回も胃に流し込めるね。」

「ミルクティーよりはいいと思うけれどね。」

「君は何もわかってない、ミルクティーは紅茶の完璧な飲み方だよ。」

「フ……僕も紅茶は飲むよ。レモンティーをアイスでだけど。」

「アイス?レモン?冗談だろ、あり得ないね!レモンは紅茶の風味を壊す。君、舌は大丈夫?」


まさに売り言葉に買い言葉。気に食わない奴だとは常々思っていたけれど、まさか好みまでこう合わない

とは思わなかった。やれやれ、何も分かっていない。香りを楽しみつつまろやかな紅茶を飲める。

ミルクティーは最高の飲み物だ。


「驚いたね。味覚馬鹿の英国人に舌の心配をされるなんて。」

「君、僕の事個人的に嫌いなの?喧嘩売ってるの?いいよ?やるよ?周り巻き込まないなら。」
ズ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ――――

僕とフェイトの周囲に絶対零度
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