〜IF〜 分岐する未来
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いやぁ、夢見の魔法とか記憶を覗く魔法とかあったな。
「靄がかかっていたから全部見れなかったがあの美少女は誰だ?
うん?」
何故だか雪姫は目を吊り上げ、頬をわずかに膨らませて俺の首を締め付けてきた。
「師匠命令だ!吐け」
師匠関係ないだろ??
「な、なんでもない。ただの夢だ…」
そう言ったが信じなかった。
何故か機嫌を損ねた雪姫に引きずられた俺はダイオラマ魔法球の中で丸4日程、現実世界で四時間ほどこってり、たっぷりシゴかれて肉体的にも、精神的にも追いつめられた。
まあ、でも特訓のおかげで取得中だった『雷の斧』と雪姫から新たに習った『雷の投擲』を取得することができた。
結果オーライなのか……いや、どう考えてもデメリットの方がデカイ。
雪姫に2日ほどサンドバックにされたせいで耐久性がまた上がってしまった。
吸血鬼に攻撃されても死なないとか、俺もしかして人間辞めてる?
ダイオラマ魔法球の外に出ると日は暮れており、教務科で金次に声をかけられた。
金次はアリアと依頼してきたようだ。俺は雪姫との鬼ごっこで走り周りクタクタになってたので金次に何かを呟いたようだがそれが何なのかはよく覚えていない。
余談だが。
雪姫からは今後ダイオラマ魔法球を自由に使う許可を取り付けた。
代わりに見知らぬ女に近づくことを何故か禁じられたが……なんでだ?
金次と共に教務科を出ると金次がゲームショップに行かないかと誘ってきた。
気晴らしになるかと思い金次の案内でゲームショップへ向かった。
歩くこと数十分。目的地に着くとそこは…
「おい、金次。何だここは?」
目の前の建物を見てそう言う俺。
「ゲームを売ってる店だ…」
そんなことはわかってんだよ。馬鹿金次。
「俺が言ってんのは何でゲーム買いにビデオ屋に来たのかって聞いてんだよ??」
俺達がやって来たここは、学園島で唯一のビデオショップ屋。R15のゲームが置いてある店だ。
「……報酬だよ」
金次はそう呟き店内に入って行った。
後に続きながら考える。
報酬?
「ある奴にアリアの情報を探らせてるから、これはその情報料代わりだ」
金次のその言葉で俺は彼女の計画を思い出した。
「……理子か」
峰・理子。
探偵科のAランク武偵。
ネット中毒者の上にノゾキ、盗聴盗撮、ハッキングなどの情報収集能力に秀でた、現代の情報怪盗だ。
「明日、女子寮の温室前で会うことにしてる」
金次がそう言い、ポケットから出したメモを見ながら買うゲームを手に取っていく。
「それ、俺も行っていいか?」
俺がそう言うと金次が驚いた顔
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