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闇の魔法使える武偵はおかしいか?
〜IF〜 分岐する未来
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そんな簡単に諦める奴ではないはずだったが睡魔には逆らえずそれ以上思考することを放棄して惰眠していると…突然耳元でカンカン鳴り響いた。
「あ〜もううるせぇな〜??」
耳元で響く音に驚き目を覚ました。
「やっと起きた。
もう、寝坊助なんだから!
ちゃちゃと朝ご飯食べてよ!」
うるさいな、お前は俺の母親かよ!と思いながら起き上がると彼女は俺の顔に自身の顔を近づけてきて唇にキスをしてきた。
「ぷはぁ……もういいだろ?」
長い口づけで呼吸が苦しくなり彼女の顔を放した。
「……ん、よし!
マーキング終了!」
そう言い彼女はガッツポーズをして微笑んだ。
「意味がわからん」
マーキングってなんだ?と疑問に思う俺の考えを読み取ったようで彼女は説明しはじめた。
「そりゃあ…もちろんみー君の側に泥棒猫が近づかないようにおまじないをかけたんだよ」
「おまじない?」
「うん。みー君の安全を守るのは私の役目だからね!」
「役目って……親父の言うことなら聞かなくていいんだぞ?」
あんな社会不適合者なんて。
「駄目だよ。みー君は私の……なんだから!」
話してる途中からボソボソと声の音量を落として話したせいで彼女が何を言ったのかは最後までわからなかった。
「みー君は私が守るよ!
だって私は……警視総監の娘だもん」
「ならなおさら駄目だろ??」
え?何でっていう顔をする彼女に言って聞かせた。
「だって俺ん家。
ヤクザだし」
そうあの頃の俺の実家は裏家業まっし暗。地元では知らない者はいないほどの古くから続く極道さんだったんだ。
「だから正義の味方のお前ん家とは相容れない。
敵なんだよ!
だから帰れっ!」
「関係ないもん。私はヤクザだから恋したんじゃないもん…みー君だから好きになったんだもん」
顔を真っ赤に染めながら俺に自分の気持ちを伝えてきた彼女。
その時自分の顔を鏡で見てたらきっと真っ赤だったんだろう。





場面が変わり。


季節はクリスマス真っ只中の12月。
コタツとツリーがある部屋で俺の帰りを待っていた彼女は俺が帰るとコタツから出ようとした。
「おい、馬鹿!
あんまり動くな」
動こうとする彼女を慌てて止めた。
「もう、平気だよ。
ちょっとくらいなら動いた方がいいってお医者さんも言ってたし」
そう言いながら左手で自身のお腹を摩る彼女。
彼女が俺に告白してから2年。
俺達は入籍していた。
年明けには新しい家族もできる。
まさに幸せの絶頂期だった。






さらに場面が飛ぶ。


俺達の赤ちゃんが無事生まれ、桜が咲き誇る季節。
いつも通り俺は出社し、彼女は育児と家事に追われていた。
お互い助けあって、時にはケンカし、時には殴り合い、そして土下座(俺限定)す
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