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闇の魔法使える武偵はおかしいか?
〜IF〜 分岐する未来
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うな、何かを言いたいようなそんな顔をしている。
空いてたベンチに座るとアリアの奴も隣に座った。
ハンバーガーを食べながらアリアに言っておいた
アリア(はりは。)ここの公園では離れていた方がいいぞ?」
はんへよ(なんでよ)
「辺りを見りゃわかるだろ」
俺は飲みさしのコーラを置いて、視線で周囲を指す。
この公園はデートスポットになっていて周りはカップルばかりだ。
「あ……」
向かいに座っているカップルがくっついたのを見て、アリアはポテトをくわえたまま一瞬硬直した。
俺とカップルを何度も見て真っ赤になった。
コイツ、赤面癖があるみたいだな。
「……う。う!」
ウブなんだな。
「ほらな。もう帰った方がいいぞアリア。
こんな所を2人で歩いたら、またキンジとアリアはつきあってるとか言われちまうだろ。俺は目立ちたくないんだ。お前だって好きな男とかいたら誤解されちまうぞ」
「す、好きな男なんて!」
アニメ声を裏返した。
「い、い、いないっ!あたしは、れ、恋愛なんて___そんな時間のムダ、どうでもいい!ホンっトに、どうでもいい!」
過剰反応し過ぎだ。
アリアの弱点発見だな。
「でも、友達とかにへんな誤解されたくないだろ」
「友達なんて……いないし、いらない。言いたい奴には言わせればいいのよ。他人の言うことなんてどうでもいい」
じゅるるるる。
そう言ってコーラを飲みだした。
「他人なんてどうでもいい、ってのにはまあ賛成だがな。一言、言いたいことがある」
「なによ。けぷ」
「それは俺のコーラだ」
アリアはコーラを吹き出した。
「このヘンタイ!」
いきなりなぐってベンチから吹っ飛ばしやがった。
痛えな。この馬鹿力やろう。
「理不尽だろ??」
「うっさい。コーラあたしの分まで零しちゃたじゃない!
買ってきなさい!今すぐ」
理不尽すぎだろ。
コーラと聞いて俺は制服のポケットに入れたままのあのコーラがあることを思い出した。
「もらいもんだが、飲むか?」
桃まんコーラを見せると。
アリアは……。
「桃まん??」
桃まんという文字に目を輝かしていた。

桃まん…マジ恐ろしい奴。




夕方。ようやく迷子の猫を見つけた。
公園の端、ドブというか運河にいたんだ。
にぃ、にぃ、とよわよわしく鳴く子猫は資料にあった特徴と同じだ。
「よーし。おとなしくしてろよー……」
ガサガサと空き缶やゴミの中に手を入れて、毛を立てた猫を取り出した。
猫は俺と目があうと逃げだそうともがいた。
「お、おい……おっ、うぉっ」
猫をだいたまま、運河の浅瀬にひっくりかえってしまった。
アリアは何だか小声で呟いている。
読唇すると。
『……へんねぇ?』とか言ってる。ってか助けろよ。
「大丈夫ですか?
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