〜IF〜 分岐する未来
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にするのをやめた。
仕方なくアリアを引き連れたままモノレールで青海まで移動した。
かつて倉庫街だった青海地区は再開発され、今は億ションとハイソなブティックが立ち並ぶオシャレな街になっている。
「で、猫探しっていうけど、あんたどういう推理で探すのよ」
アリアが聞いてきた。
「別に。猫の行きそうなところをしらみつぶしに歩くだけだ。光なら猫がいる場所にすぐに向かうけどな。ていうか……お前こそ何か案でも出せ。俺に聞くぐらいなら、何かあるんだろ」
そうアリアに聞き返すとアリアは首を横に降った。
「ないわ。推理はニガテよ。一番の特徴が、遺伝しなかったのよねえ」
つまらなそうに言うアリアは、形のいいおでこの下から俺を上目遣いに見た。
「ていうか、おなかすいた」
「さっき昼休みだったろ。メシは食わなかったのかよ」
「(桃まん)食べたけどへったのっ」
燃費の悪い奴だな。というかこいつが食ってるのもしかして全食桃まんじゃねえか?
そんな疑問を持った俺はアリアに聞いてみた。
「お前、普段何を食べてんだよ?」
「もちろん桃まんよ!」
だ、駄目だコイツ。早くなんとかしないと。
桃まん中毒者の行く末はアリアみたいになるんだな。
ヤバイ、ヤバイぞ。桃まん。
桃まんに秘められた恐ろしき副作用に驚愕していると…
アリアが突然唐突に言ってきた。
「なんかおごって」
「いきなり足を引っ張るのかよ」
まだ猫のね文字も見つかっていないにもかかわらずもうアリア様は動けないようだ。
でも、まあ。今日は依頼を選ぶのに時間がかかったせいで俺も昼飯は抜いたしな。
しょうがねぇ…おごってやるか。
「ハンバーガーでいいか?」
アリアにそう言っていた。
女王様がご要望なさったギガ??ックセットを、奴隷の俺が買って戻ってくると……アリアは、高級ブティックのマネキンを見ていた。
何をしてんだ?
よく見るとアリアはマネキンが着ているサニードレスと、自分の身体を交互に見ている。
……ぷっ。
アリアの奴、マネキンにあってアリアにない部分を凝視していやがる。
何度確認してもアリア、お前はひんにゅーだ。
ああいう体型に憧れてるんだな。
寄りも上がりもしない小学生体型のくせに。
「おい」
「___あ」
振り返ったアリアは俺が含み笑いをしていたのに気付いたらしい。
ぶわあああと真っ赤に顔を染めると両手をブンブン降った。
「___ち、ちがうの!あ、あたしはスレンダーなの!これはスレンダーっていうの!」
どっからどう見ても小学生だろ。
と言いかけたが言ったら風穴なのでやめた。
「あっちの公園に行くぞ」
道の反対にある公園の中に入って行った。
アリアは後ろについてきた。なんだか怒ってるよ
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