〜IF〜 分岐する未来
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束をしていた。
「いいわよ。ただし、全力でやんなさいよ」
「ああ。わかった。全力でやってやるよ」
通常モードの俺の、全力でな……とか思ってんのか。
悪いな、金次。
「金次、ちゃんと全力でやれよ?」
俺は金次に警告しておく。
「普段のお前の全力でじゃなく、お前が持つ能力を全部出した全力でな」
「いや、それは……」
「何ミツル。あんた何か知ってんの?」
アリアがそう聞いてきたがさすがに金次の許可なく話していい事ではないのでとぼけた。
「さあな。武偵なら、Sランクなら自分で調べろ!」
その日の夜。自室に戻った俺の携帯に長谷川さんから電話がかかってきた。
「神崎・H・アリアの情報と峰・理子の情報全てわかったぞ?」
頼んどいたアリアと理子に関する情報が書かれた資料を女子寮の温室まで取りに行きその場で目を通していく。
「理子は原作より厄介になってんな…」
「原作?」
「いや、なんでもない」
「峰は国家機密Aに指定されている犯罪組織で基礎魔法を学んでいたらしい。
学校生活では一度も使ってないけどな」
「わかってるメンバーはほとんど予想通りか…」
ちうたんですらあの組織の全貌はわからないかー。
「もう少し探ってみるが気をつけろよ?」
ちうたんは真剣な眼差しを向けてきた。
「なんだか嫌な予感がするからな……巨悪な臭いがピンピンするからよ。
こっちはこっちで調べてみる。朝倉にも連絡するがいいだろう?」
「ああ。頼む!」
朝倉和美。
情報科3年のAランク武偵。
偵察機+αを飛ばして遠隔地から情報を収集できる情報収集のプロ。
一緒に写真を撮るともれなく美少女の幽霊も一緒に写るとかなんとか。
報告を終え女子寮に戻るちうたんを見送って温室から出ると知り合いの諜報科の女生徒が声をかけてきた。
女性にしては長身で目は細く閉じられている。姿格好は忍者が着るような忍び装束を身につけており、
「ニン、ニン」などと呟いているどっからどう見ても忍者だが本人は指摘されてもとぼけている。
そんな糸目忍者の名は……。
長瀬 楓という。
金次の戦妹、風魔陽菜の先輩にあたる諜報科の2年だ。
単位不足で留年したらしい。
「会合でござるか?」
「まぁ、話し合いっす」
「拙者これから山に行くでござるが、光殿も一緒に行くでござるか?」
「山?」
「……彼女も来るでござる」
「ッ……??」
一旦寮に戻りサバイバルの道具と俺が普段使う武器、折りたたみ式ナイフと拳銃『ベレッタM93R(対テロ用)』を携帯すると男子寮の前まで来ていた楓
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