〜IF〜 分岐する未来
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わけで……。
「「あれはこいつの命令で……??」」
お互いの顔を指差す俺と金次。
くっ……金次の奴。自分の事を棚に上げて俺に擦りつける気だな。
ヒスってないはずなのに狡猾な奴め。
「あー!もう、うるさいうるさいうるさーい!
とにかくあんた達明日、強襲科に来なさい!」
アリアは真っ赤になりながら俺達を交互に指差した。
「嫌だ!」
「断る!」
「ミツル。あんた来なかったら雪姫先生に借りたDVDばらまくから」
「はっ?」
「ミツルのこの一年間の醜態が記録されてるのよね!」
「なんでお前が持ってんだよ」
「決まってるじゃない!
借りたからよ。
残念でしたー、べー」
あっかんべをするアリア。
「今日、教務科に行ったら雪姫先生が貸してくれたのよ」
「あ、あの馬鹿教師…」
「ショックでパニックるミツルの顔を見たいって言ってたわ」
まずい、あれはまずい。なんとしてでも取り戻さないと。
アリアは金次に迫っている。
「あんた入試の時の成績Sランクだった!
直感だけどあんたとミツルはただの武偵じゃない。
特殊な条件下で何かしらの方法で力を発揮するタイプね」
鋭い、推理は苦手なアリアだか持ち前の直感力を発揮して調べたらしい。さすがは最高の名探偵の子孫だ。
その直感力は本物だ。
「金次とミツルはあたしと同じ前衛でいいわね!」
「よくない。何で俺なんだ」
「まあ、俺は『魔法拳士』だから前衛でもいいけど……」
魔法使いには二つのタイプがある。
後方から火力が高い魔法を放つ、まさしく砲台のような(魔法使い本来の)役目の『魔法使い』と前衛で詠唱を唱えながら肉弾戦で闘う『魔法拳士』の2種類が、な。
俺は右指の中指に嵌めている白い指輪を見つめた。
この指輪は雪姫から貰った物だ。
魔法の発動体になる物らしい。
弟子になった日にくれたから他の杖を使わずにずっとこれを杖にしている。
「金次、なんでもしてあげるから条件言いなさい!」
うわ〜。アリア凄い事を言っている。
金次に何でもするって、それ性的にほにゃららすることだぞ?
普通の男なら今の台詞言われたら押し倒すくらいするんじゃないか……。
まあ、金次に限ってそれはな……いとはいいきれないな。
金次、ロリコンだしな。
現にアリアに馬乗りされて喜んでるし。(俺目線)
「一度だけだ!」
金次はそう言い、上に乗るアリアをソファーに押しのけた。
「一度だけ?」
「強襲科に戻ってやるよ!ただし、組んでやるのは一度だけだ。
最初に起きた事件を、一件だけ、お前と一緒に解決してやる。それが条件だ。
ただし、自由履修でな。
転科はしない。それでもいいだろ?」
俺がふと考え事をしている間に金次とアリアはそんな約
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