〜IF〜 分岐する未来
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っとねぇー」
「教えろ。ゲームやったろ」
「理子は親の七光りとか大キライなの。
イギリスのサイトでもググればわかるんじゃない?」
「まあ、そうだな」
俺は納得した…というような顔をした。
「俺、英語ダメなんだよ」
「がんばれやー!」
「おっと!」
理子が金次にぶつかりそうになったが理子を支えてやり金次の腕時計が壊れないようにしてやった。
「危ねえな。気をつけろよ理子?」
「……。
あっ、う、うん。ゴメンありがとう」
理子は苦笑いを浮かべ俺から離れた。
俺と金次は理子と別れ、金次の部屋。第3男子寮へと向かった。
男子寮に戻り、金次の部屋にお邪魔すると窓から見渡せる『学園島』を夕陽が金色に染めていた。
レインボーブリッジなどの湾岸地帯がよく見える。
隣の空地島は今は何もないが来年には宇宙軌道エレベーターの建設が予定されている。
ここから眺める湾岸の眺めは最高だ!
「…ISSDAによりますと火星の緑地化計画は来年から本格的に開始されるとの事です。
事務局長のネギ・スプリングフィールド氏によると……」
ニュースが流れるテレビからは麻帆良に建設中の軌道エレベーターや火星を映した映像が流れている。
「ネギも大変だな…。
火星か……。
あっちの世界も見ておきたいし、ゴールデンウイークにでも行ってみるかな」
高畑先生を通して交遊ができた薬味少年の事やあっちの世界の事を考えていると扉が開閉する音が聞こえ、四部屋ある個室の一室からアリアが出てきた。アリアは右手に『松本屋』と書かれた紙袋を持っている。
「あら?ミツル、あんた来てたの?」
「ああ。部屋に居ても暇だしな。
金次ならコンビニ行ったぞ」
「む?ちゃんと桃まん買ってくるかしら?」
手に持ってるその袋はなんなんだよ。そう思いアリアに聞くと。
「これは3時の桃まんよ!」
時刻を確認したがすでに3時は過ぎている。
「あたしが欲しいのは夕食後の桃まんなのよ!」
桃まん食べ過ぎだろうと思ったが指摘したら銃で風穴空けられるので聞こえないフリをして、テーブルの上に置かれていた新聞を読み始めた。
天気予報が載っていたので確認すると台風1号が沖縄に上陸しているようだ。
新聞をペラペラ捲りながら読んでいるとリビングの戸が開かれ、この部屋の主である遠山金次が入ってきた。
『太平洋上で発生した台風1号は、強い勢力を保ったまま沖縄上空を北上しています』
入りっぱなしのテレビからはアナウンサの声が聞こえ、沖縄市街地の様子が映し出されていた。
「遅い」
ソファーに腰掛け鏡を見つめていたアリアが金
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