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闇の魔法使える武偵はおかしいか?
〜IF〜 分岐する未来
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す」
「じゃあ…綾瀬って呼ばせてもらうな」
「はいです。ではまた…」
綾瀬は依頼書を受け取ると依頼の詳細確認をしに教務科(マスターズ)に向かう為に探偵科棟の出入口に歩いて行った。
「変わった奴だな」
探偵科の綾瀬との出会い。
俺は思いもしなかった。
この時の出会いによって俺の人生が『普通』から離れた非日常的(ファンタジー)な世界で過ごすことになるなんてな。
探偵科で依頼を受けた俺は探偵科の専門棟を出ると…
「キーンジ」
探偵科の専門棟の前で待ち伏せしていたアリア(・・・)に、俺は膝から崩れ落ちる。
ガーンだな……出鼻をくじかれた。
「なんで……お前がここにいるんだよ……!」
「あんたがここにいるからよ」
「答えになっていないだろ。強襲科の授業、サボってもいいのかよ」
「あたしはもう卒業できるだけの単位を揃えてるもんね」
アッカンベー。紅い瞳をむいてベロを出したアリアに、気が遠くなる。
美少女が校舎を出るのを待っていてくれていた。
全国の男子諸君の憧れだろう。
だけどな、その美少女が二丁拳銃や二刀の小太刀で襲いかかってくる凶暴娘でも嬉しいか?
俺は嫌だ!
「で、あんた普段どんな依頼を受けてるのよ」
「お前に関係ないだろ。Eランクにお似合いの、簡単な依頼だよ。帰れっ」
入試の際にSランクに認定されたがアレは白雪を助けた際にヒスったせいでなったんだ。
普段の俺にはEランクがお似合いだ。
「あんた、いまEランクなの?」
「そうだ。1年の3学期の期末試験を受けなかったからな。
ランクなんか俺にはもうどうでもいいんだよ」
「まあ、ランク付けなんか確かにどうでもいいけど。それより、今日受けた依頼(クエスト)を教えなさいよ」
「お前なんかに教える義務はない」
「風穴あけられたいの?」
イラッとした表情のアリアが銃に手をかける。
「今日は……猫探しだ」
「猫探し?」
「青海に迷子の猫を探しに行くんだよ。報酬は1万。0.1単位分の依頼だ。
本当なら光も誘おうと思ってたんだが…連絡がとれないから一人で行くんだ」
「光を誘おうとしてたの?」
「ああ。あいつは何故か探し物とか得意だからな。
まるで最初からそこにあるのがわかっていた(・・・・・・)みたいな感じで、あいつの的中率は100%だ!」
「やっぱりあいつにも(・・)何かあるのね!
私も行くわ」
「ついてくんな」
「いいから、あんたの武偵活動を見せなさい」
「断る。ついてくんな」
「そんなにあたしがキライ?」
「大っキライだ。ついてくんな」
アリアは一瞬傷ついたような顔をし顔を伏せ、すぐに顔を上げ目を吊り上げた。
「もっぺん『ついてくんな』って言ったら風穴」
少し言い過ぎたかと思ったがアリアが普段通りに振舞っていたので俺は気
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