第17話 届け、あの空に
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「あ、ああ・・・聞き間違いじゃない。実際デリオラがミルデスタを襲撃した記録も残って」
「た、確かにミルデスタは襲われちゃったけど・・・実は、みんなデリオラ襲撃前に街から避難していたの」
「だ、だがあの時姉さんも殺されたって・・・・・・・・まさか!?」
ラストはある事に気が付いた
「セリアも月の雫の影響を!?」
「なるほど、悪魔だけでなく亜人種全般に影響が出ていたのか」
「私、デリオラに家族が殺されたという人達をたくさん見てきて、いつしかそれを自分と置き換えて・・・」
つまり、セリアは月の雫の影響で記憶障害が起こっていたようだ。
簡単にまとめると
ミルデスタを崩壊させたデリオラを憎む
↓
リオンと協力して月の雫の儀式を行う
↓
シェリーやユウカの話を聞き、記憶障害を起こしたセリアは家族を殺されたと錯覚
↓
憎悪が肥大化し、性格が残酷になった
「と、いうことだな」
エルザの推理通りだったのか、セリアは恥ずかしながら頷いた
「てことは、記憶だけじゃなくて性格まで月の雫で変えられたってわけ!?」
「そういうことだな・・・」
「だからって、私がしてきたことは絶対許されない・・・」
悲しそうな表情をするセリアを見かね、ラストは手を取る
「確かにお前は村の人達を傷付けようとした。けど、もう過ぎたことだ。見てみろ」
ラストは、シェリーとユウカを巻き込んで盛り上がるナツを指差した
「今はああやって分かり合うことができている。だから、もう引け目を感じなくていいんだ」
ラストの言葉に、セリアは自然と涙があふれ出す。
「ありがとう・・・本当にありがとう・・・!」
「セリアって本当は素直でいい子なんだね」
「あい!」
和解したセリアも混じって、宴は夜遅くまで続いた・・・
てなわけ・・・で
翌朝
「何ですと!?報酬は受け取れないと!?」
「ああ、気持ちだけで結構だ、感謝する」
報酬を渡そうとしていた村長を、エルザが止めていた。
「し、しかし・・・」
「今回の件はギルド側で正式に受理された依頼ではない。一部の馬鹿共が先走って遂行した仕事だ」
「それでも我々が救われた事に違いはありません。これはギルドへの報酬ではなく、友人へのお礼という形で受け取ってくれませぬか?」
「そう言われると拒みつらいな」
報酬がもらえるとわかったナツとグレイが大喜びではしゃぎだす。
「おおお!!」
「700万
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