第17話 届け、あの空に
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「記憶?」
「“夜になると悪魔になってしまう”という間違った記憶だ」
エルザの説明でルーシィが何かに感づき震えだす
「ま、まさか・・・」
「そう、彼等は元々悪魔だったんだよ」
ラストの指摘を聞いた全員・・・村人自身も驚愕した
「マ、マジで?」
「う、うむ・・・まだちょいと混乱してますが・・・」
村人達は人間に変身する力を持っていたが、その能力で変身している自分を本来の姿と思い込んでしまった。
それが月の雫が起こした記憶障害
リオン達に効かなかったのは、悪魔にだけ効果が現れ、人間には効果がなかったからだ。
「遺跡に近づけないのは、月の聖なる光が集まっていたからだ。悪魔である村人は近づけなくても無理はなかった」
「さすがだ、君たちに任せてよかった」
そこに現れた、一人の悪魔
ナツ達は見覚えがあった
「魔導士さん、ありがとう」
「ボ、ボボ!?」
その悪魔は、村長の息子だるボボだった
しかし、彼は村長が殺したはず
「幽霊!?」
「船乗りのおっさんか!?」
「え、だって・・・ええ!?」
狼狽えるルーシィ達とは裏腹にボボは大笑いをしていた。
「胸を刺されたくらいじゃ俺達は死なねぇだろうがよ!」
「あ、あんた船の上から消えたろ・・・」
グレイがそう言った後、ボボがその場から消えた。
しかし、それは翼を生やし飛び上がっただけだった。
「あの時は本当のことが言えなくてすまなかった」
「おおっ!?」
「俺は一人だけ記憶が戻っちまってこの島から離れてたんだ。自分達を人間だと思い込んでいる村の皆が怖くてよ!」
笑うボボを見て、村長は涙を流す
そして、愛する息子の元へ飛び立った
「ボボー!!」
「やっと正気に戻ったな親父!」
「生きてたー!!ボボが生きてたぞー!!」
「めでたいぞー!!」
村人達も、生きていたボボが戻ってきて喜び
一斉に空を飛んだ。
「悪魔の島・・・か」
「でもよ、みんなの顔見てっと・・・悪魔ってより、天使みてーだな」
ナツが笑顔でそう言うと、ルーシィとラスト、グレイも釣られて微笑んだ。
「今夜は宴じゃー!!悪魔の宴じゃー!!」
「なんかすごい響きねそれ・・・」
「あい・・・」
「となると俺達は今夜のメインディッシュってことか」
「ちょっとラスト怖いこと言わないでよー!!」
そして、村あげての宴が開かれた。
御馳走が振る舞われ、ナツやハッピーが遠慮なしに頬張っていた
そこで、グレイが村の女の子達に悪魔のフリフリダンスなるものに誘われていた
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