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機動6課副部隊長の憂鬱な日々(リメイク版)
第1話
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 逆にもったいないんじゃないかしら。
 どうしてもランク制限にかかるでしょう?」

「そらしゃあないです。 けど、やっぱり身内が一番信頼できますから」

誇らしげに言うはやてを微笑ましく思いつつ、ミゼットはカップを手に取り
目を閉じた。

(いいわね、若いって・・・。 あら?そういえば・・・)

何か思い当るところがあったのか、ミゼットは目を開けカップを置くと
はやての目を真っ直ぐに見つめた。

「なんですか?」

ミゼットの様子を不思議に思ったはやてが首をかしげつつ尋ねる。

「副部隊長としてリストに載ってたあの3佐だけど、なぜ入っているのかしら。
 あなたの身内というわけでもないと思うのだけど」

「うーん。 彼とはなのはちゃんやフェイトちゃんほど付き合い長くないですけど
 結構長い付き合いなんですよ。
 それに、いざっちゅうときの私の代役は用意しとかんとあかんかなぁ、
 と思いまして」

はやてはわずかに胸を張ってそう言った。





同時刻。
ところ変わってとある管理世界の廃棄された都市区域の地下。

地上の廃墟が都市として機能していたころには、人々の足として
その生活を支えていたであろう、元は地下鉄が走っていたトンネルの中を
一人の男が必死の形相で走っていた。

(やべえ! やべえって!!)

男は装着している暗視ゴーグルを通して周囲を警戒しつつ全速力で駆け抜ける。

(な、なんなんだよこの状況!!)

男は自分の置かれている状況を正確に理解できず混乱したまま走っていた。
男はあるテログループの末端構成員だった。
アジトで眠っていたところを仲間に起こされ訳もわからないまま銃を手に取り、
アジトを襲撃してきた何者かを迎え撃つことになった。

だが仲間とはすぐにはぐれてしまい、うろうろ探し歩いた末にもといた場所へ
戻ってきた彼は信じられない光景を目にする。

それはつい先刻言葉を交わしたばかりの仲間たちの死体だった。

"逃げなきゃ、殺られる"

その思いで頭の中がいっぱいになり、彼は脱兎のごとく駆けだした。
まず向かったのはグループのリーダーがいるはずの場所だった。
途中でもところどころに仲間の死体が打ち捨てられていた。
それらに目を向けないようにしながら走って、ようやくリーダーがいるはずの場所に
たどり着いた彼が見たのは、誰も居ない空間だった。

リーダーが使っていた机の上には何枚かの書類が散乱していた。
ところどころに戦闘の爪あとが残っており、この場所が既に襲われたことだけは
彼にもはっきりと判った。
だが、ここに居たはずのリーダーはどうなったのか?

死体が無い以上生きて捕えられたのか。
戦闘の末どこか
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