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相州戦神館學園 八命陣×新世界より 邯鄲の世界より
第3話 仲間という存在
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抜きん出た才能を持っており、それこそ文武両道の四四八にさえ劣らない程だ。
今や塩屋は四四八とクラスの首位を争うまでになる。
そんな文武に秀でる塩屋ではあるが、どこかクラスの生徒とは壁を作っているような気が四四八を含む仲間達は感じていた。
転校初日に四四八の幼馴染である歩美と栄光の二人が塩屋に声を掛けたのだ。すると塩屋の表情に若干の苛立ちが浮いて出たのだ。対人関係を築くのは得意な方である歩美と栄光ではあるが、二人が塩屋の気に障ったような言葉は言った記憶がない。たまたまその時の塩屋の虫の居所が悪かったのかもしれないが、その日の花恵教官の授業で「我も人、彼も人」という戦真館を代表する言葉を聞いた塩屋の様子が明らかにおかしかったのだ。
「……何が『我も人、彼も人』だ」
塩屋の表情は憤怒に彩られており、それは暴発寸前の火山を思わせた。
何か深い事情や過去を抱えているのだろうか? しかしそれだけが塩屋のおかしい所ではなかった。
授業が終わった後も一人校庭で鍛錬を積んでいるのを水希が目撃していたのだ。このようなことは一度や二度ではない。ほぼ毎日のように血の滲むような鍛錬を繰り返しているという。その時の塩屋の気迫は正に鬼気迫る程で、気軽に話しかけられるような状態ではなかった。
塩屋は誰とも深く交わろうとはしなかった。それどころか他の生徒との関係を拒絶しているようにも見える。そういったことが続き、塩屋はクラスから孤立していく。人と人との繋がり、仲間との絆を誇りの一つとしている戦真館において決定的に塩屋の存在は浮いていた。
「ねぇ、敦。塩屋って以前のアンタとソックリじゃない? 何というか色々と似てるのよね」
「一緒にすんな鈴子」
鈴子が対人関係を築けないでいる塩屋を一匹狼で通っていた鳴滝と重ね合わせる。
「ただ、アイツは何か尋常じゃないモン背負い込んでるみたいだがな。ああいった雰囲気の奴ってのはデカイものを失ったことのある奴特有のもんだ」
塩屋が四四八のクラスに転入してきて五ヶ月目。クラスから完全に浮き上がった存在となった塩屋を見かねた四四八はついに塩屋に声を掛けた。
「塩屋、いい加減にお前もこの学校の信念を学んだらどうだ? 勉強して良い成績を残すことだけが学校の本分じゃないぞ」
「柊さん。悪いですが後にしてもらえますか? 勉強に忙しいので」
今日話四四八が塩屋に話しかけた理由は、塩屋がぶつかって尻餅をついた穂積百に謝罪もしないどころか悪態をついたのが原因だった。
「穂積に謝れ。さっきのはどう見てもお前が悪いだろ」
「自分が通ろうとした先に穂積さんがいたまででしょう。どくのを待つよりは押しのける方が早いんじゃないですか?」
「お
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