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相州戦神館學園 八命陣×新世界より  邯鄲の世界より
第2話 絶望の未来、そして新たなる力
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入れる為に必要なことならば……。

 「いつもながら試練を与えるのが好きなお方だ。彼をどうするおつもりですか?」

 「決まっているだろう」

 スクィーラは自分の身に起きたことに思考が追いつかない状態だった。そんなスクィーラを尻目に甘粕と神野が会話を続ける。

 「まさか主よ……、彼を?」

 「そう、そのまさかだ。スクィーラには第四層ギルガルの戦真館に行って貰う。そこで邯鄲の夢を学ぶのだ」

 「あははっ、貴方のいつものやり方ですねっ! 彼には試練が、鍛錬が必要と?」

 「そうだ。スクィーラよ、戦真館に入るに当たってお前には新しい名を付けよう。『塩屋虻之』、お前の新しい名だ。そしてお前はそこで仲間と出会うだろう。彼等が本当にお前にとって信頼のできる仲間であれば自分自身のありのままの姿を見せるのだ。本当に信頼で結ばれた仲間がお前を受け入れるのかが見て見たい! 醜い姿形をした存在でも絆と信頼で結ばれるのかが俺は見たいのだ!! これはお前にとっての試練なのだ!! さぁスクィーラ! 私に絆の力を、人間の持つ愛の力を見せてくれ!!」

 甘粕はマントを翻しながら、咆哮する。そう、これはまごうことなき試練なのだ。

 スクィーラは力を欲していた。神栖66町の者達に負けない力を、強さを。そして自分を受け入れてくれる存在に出会ってみたかった。自分の世界で、バケモノの蔑まれ、人間として見てもらえなかった。だが、自分を受け入れる存在がいるのであれば……。

 そんな者達がいるのならば是非会ってみたい、そして力と強さを手にしてみたい。そう、自分の未来を変える為に。
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