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相州戦神館學園 八命陣×新世界より  邯鄲の世界より
第2話 絶望の未来、そして新たなる力
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の人間にも五十名程の被害が出たものの、この反乱によって日本全国に生息するバケネズミを一掃する声が町の上層部や町民から上がり始めた。

 「よく考えてくれ早季、良好な関係を二度も裏切られたんだぞ俺達は! この信頼を踏みにじったバケネズミ共を生き残らせたらまた同じ悲劇が起こるかもしれない!」

 「わかった、そこまで覚が言うのなら。バケネズミは所詮私達とは違うケダモノ。醜い存在に対して慈愛の心を見せた所で付け込まれるだけ。スクィーラは決して許されない
最悪の行いをした悪魔。今考えれば同情なんて無意味だったのかもしれない。何故バケネズミという存在に姿を変えられたのか分かる気がするわ。信頼を裏切る存在に対して
掛ける情けなんてあるわけない」

 覚に押されて早季がバケネズミの殲滅に同意する姿を見てスクィーラは茫然自失としていた。所詮は自分達を理解などしてくれる筈がないのだ。

 「渡辺早季……! 貴様は偽善者だ……!!!」

 唇を噛み締め、映像の中の早季、覚に対して怒りを露にするスクィーラ。

 「悔しいだろう? 悔しいよね? よくよく考えてみなよ。君達バケネズミの苦労なんかこの女はな〜〜〜んも分かっちゃいないっ。呪力っていう力に溺れて、自分達とは
違う存在を対等に見れないのさ。夏季キャンプの時に「本当の敵はあいつらじゃない」な〜〜んて台詞がよく言えたもんだよ。結局自分は町の方針に逆らえず、妹や親友の死の原因を作った町に抗議の一つもあげやしない!! 町に対して「大嫌い」なんて愚痴零すのが精々な偽善者、臆病者の典型だよ! 強いのはバケネズミみたいな自分より
も格下の存在に対してだけ! 涼しい顔して町の長になるって信じらんなーーーい!!」

 神野は軽いステップを踏みながらスクィーラの狂騒的なまでのテンションで周囲を回る。耳元まで裂けているかのような笑顔、ダラダラと口からは涎を垂れ流しながら、一人で熱狂していた。

 「分かるだろう、スクィーラ。神を気取っていようが、その中身は全く伴ってない。常に自分達の同胞の中から誕生する悪鬼、業魔の脅威に怯え続ている。その上自分達よりも遥かに非力な存在に対して、支配者を気取り、その命をゴミのように扱う。まぁ、同じ呪力者の中から危険分子を出さない為に最善を尽くすのはよしとしよう、しかしお前達バケネズミに対して散々に扱っておきながら反乱を起こされても何も学べない時点で愚か者でしかない。こんな薄っぺらい連中のどこが大それた存在だというのだ?」


 確かに甘粕と神野の言う通りだった。何故バケネズミのコロニーから反旗を翻されたのか。自分達の支配体制に問題はなかったのか。この二つについて永遠に神栖66町は理解できないだろう。

 自分達が生き残る為には最善を尽くしていても、旧人類の末裔である
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