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相州戦神館學園 八命陣×新世界より  邯鄲の世界より
第1話 スクィーラの決意、未来の為の戦い
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い、渡辺早季という女によってその生涯に幕を
閉じる所まで。

 
 「スクィーラよ、お前は心から神栖66町の者達の支配から脱しようとした。しかしその願いは適わなかった。お前の無念は心中察するに余りあるぞ」

 「私は……、出来れば連中を排除してやりたかった。しかし敗れたのならばせめて町の人間達がバケネズミに対して行ってきた仕打ちを知って欲しかった。
我等は五百年苦しんだのです、その五百年にも渡る辛酸の思いを彼等に知ってもらいたかった。人間と認めろとまではいきません、だがせめて私達が受けてきた
苦しみを知って欲しい! 消耗品のように扱われることがどんなに生きた心地がしないか! 明るい未来など築けるわけがないことを知ってもらいたかったのです!」

 「追い討ちを掛けるようで悪いが……、お前が死んだ後の未来を見たが、お前が死んで十年後の未来に日本列島にバケネズミは存在しなくなった」

 「い、いまなんと……?」

 「駆除されたのだ。神栖66町の者達に一匹、いや一人残らずな」

 「そ、そんな馬鹿な……!?」

 「嘘は言っていない。神栖66町の新たなる長、渡辺早季と、その恋人である朝比奈覚の命令でやったことだ」

 「あ、あぁ……、あ……」

 スクィーラは絶句した。二の句が継げない、何も言葉が紡ぎ出せない。

 「う、嘘だ……! 嘘だと言ってください!」

 「……残念だけど事実だよ」

 神野は無表情のままスクィーラにそう告げた。

 「う、うわぁぁぁああああああ!!!!!」

 スクィーラは絶叫した。町の人間の中では古い馴染みである渡辺早季と朝比奈覚。その二人だとて自分達バケネズミに同情していたわけではない。現に牢に入れられた際にスクィーラに対して反乱を起こしたことを謝るように要求した。

 所詮はあの二人も呪力使い、町の人間だ。自分達のことなど理解してくれる筈がない、バケネズミの苦しみなど分からない、姿形も違う存在に同情など抱かない……。

 だがこうして事実を突きつけられれば否応なく取り乱してしまう。

 自分の目から涙が溢れてくるのを感じた。

 「おのれ! おのれ! おのれぇぇぇぇええええええええ!!!!!!」

 ありったけの絶叫を礼拝堂内に響き渡らせるスクィーラ。野獣のような咆哮が自分から出たというのが信じられない。

 地面に伏せ、涙を流すクィーラの背中を優しくさすった者がいた。

 「え……?」

 「だからこそそんな未来を変えるんじゃないか。君が立ち上がらないと何も始まらないよ?」

 それは悪魔とは思えない程に優しく、慈愛に溢れた神野の言葉だった。しかし悪魔という存在は人間を堕落させる為に甘い誘惑を行うのだ。

 「姿形が変わろうと、
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