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相州戦神館學園 八命陣×新世界より 邯鄲の世界より
第1話 スクィーラの決意、未来の為の戦い
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た。
そもそも何故この男は自分を知っているのだ? それにこの甘粕という男は本当に人間なのか?
疑問と疑念がスクィーラの頭の中を錯綜する。そして甘粕はそんなスクィーラが頭で思っていることが分かっているのかのように続けた。
「そう恐れなくてもよい。俺はお前の生き様に深く共感している。そしてお前の存在している千年後の未来は俺にとって極めて悪夢とさえ呼べる
世界だからな」
甘粕が言葉を一言一言発するだけでスクィーラの肉体と精神に圧力が掛かる。単に言葉を交じわしているだけだというのに、心拍数が上がり、汗も噴出してくる。単に甘粕は何気なく気軽に
話しかけているだけでここまでのプレッシャーを与えられるだけで甘粕が普通の存在ではないことが分かる。
それもその筈、甘粕の横に控える先程の悪魔が「我が主」と言っていた。悪魔を従える存在など、どう考えても普通ではない。
「お前は美しいぞスクィーラ。自分達の種族の真実を知り、その残酷な真実にも屈せずに抗うその勇気、是非お前には俺のぱらいぞに住んで欲しいと
思っている」
「ぱ、ぱらいぞ?」
甘粕の目的は何なのか見当すら付かないが、少なくとも敵対的でないことは確かだ。甘粕自身は、あくまでも友好的にスクィーラに接している。
そもそも敵対すると言っても、この甘粕と対峙しているだけで心臓を握られている気分になってくる。殺そうと思えば瞬きする間もなく自分の命を
容赦なく刈り取ることが出来るだろう。
この甘粕という男は魔人だ。それは決して比喩や誇張ではない。この男はそれだけの強さを間違いなく持っている。相対しているだけでここまで隔絶した
力の差を思い知らされているのだ。人間の身体に大自然のエネルギーを極限までに凝縮しているような存在。しかもまだ力の一端すらも見せていない状態でこれだ。
この甘粕が自分の持つ力を振るえば……、どれだけの力が顕現するのか想像すらできない。正真正銘、神に等しき力を持った魔人だ。
「我が主よ、そろそろ本題に入りましょう。彼も少々混乱しているようですし」
「ああ、そうだな神野。悪かったスクィーラよ。碌な説明もなしに話を進めてしまったようだ」
甘粕は、スクィーラに謝罪すると、自分達が何者であるのか説明し始めた。
甘粕と神野なる悪魔は、スクィーラのいた時代からおよそ千年以上も昔の時代から来た存在。甘粕は邯鄲の夢という所の制覇者、盧生なのだ。
そして傍らにいる神野は人類の持つ普遍的無意識が生み出した存在だと言うのだ。そしてスクィーラが神栖66町に対して起こした反乱の発端と顛末を甘粕と
神野は見ていたのだ。スクィーラが無残にも破れ、町側から無限地獄の刑を言い渡され、文字通りスクィーラは地獄の苦しみを味わ
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