暁 〜小説投稿サイト〜
東方魔法録〜Witches fell in love with him.
47 門番〜PROJECT T 〜Challengers〜
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いている。プロの鏡だ。

Q.正直辛くないですか?
「そうですね…。辛い時も確かにあります。でも仕え甲斐のある御嬢様、優しい明希様にパチュリー様、同じ従者の小悪魔がいればそんなのは何処かへふっ飛んで行きますよ」

紅美鈴は生き生きとした表情だった。それはプロの誇りであり、生き甲斐でもあった。


Q.髪をお団子結びにしてどうしたんですか?
「変装です」
Q.変装の理由は?
「今から食材を買いにいくんですが…いく先で覚えられては不味いからです」
Q.そう言えば屋敷はリアじ…魔法使いが見えなくしていましたね。それと関係が?
「私達はまだ人間に正体を覚られてはいけません。とだけ言っておきましょう。この密着も人里で公開してはいけませんよ」

どう見ても目立つし変装できてるとは思いがたいが、プロがそう言うならそうなのだろう。


店を閉めようとする時間帯、夕焼けを背に紅美鈴は人里に訪れた。

「おう、嬢ちゃん。何にしていくかい?」
「店じまいギリギリに申し訳ありません。…あれと…これとそれください。」

紅美鈴は肉屋で肉を買っていた。紅美鈴が注文したブロック肉を店員は器用に捌き清潔な布に巻き付けて渡した。
紅美鈴がお金を渡す時に肉屋は世間話をした。

「知ってるかい?また子供が刺し殺されたってな。喉を一突きだったらしい」
「そうなんですか」
「恐いよな。子供ばかり殺されているから心配ないだろうけど、嬢ちゃんも気をつけな」

Q.物騒な話ですね
「許せませんよ。子供を狙うなんて卑劣な」

武人として許せないのだろう。弱くて守るべき存在を殺すなんて。

「でも、私には解決することは出来ません。御嬢様の事が第一ですし、現行犯でなけらば捕まえられそうにありませんし」

密着して初めて見せる弱音だった。いくら達人でも出来ることと出来ないこと、優先すべきこととそうでないものは変えられない。


Q.これからのご予定は?
「そうですね。買い物が終わったら昼食に当たる夕食の支度ですね。皆さんもまた食べていってください。きっと御嬢様もそう言うでしょう」

非常にありがたい。
紅美鈴さんの料理はおいしいからいくらでも入りそうです

「はは、食べ過ぎには気をつけてくださいね」

紅美鈴は明るさを取り戻していた。
我々も彼女が戻ってほっとした。



夕食も恙無く終わり紅美鈴は浴場へ向かった。

Q.今から入浴ですか?
「ええ、美容も大切です。私だって女性ですから。……覗かないでくださいよ?」
わかってます。いや、フラグとかそんなのではなく。はい、本当に。ではごゆっくり。

「私なら覗きはあ……なんで何時もそらすんですか、私が映ら」



本当に24時なんですね。

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