暁 〜小説投稿サイト〜
【ネタ】 戦記風伝説のプリンセスバトル (伝説のオウガバトル)
18 雪原 その一
[1/5]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
ガルビア半島から永久凍土にかけては見渡す限り雪原が広がっている。
ゲーム時だとせつげんユニット大活躍なんて考えていたが、現実に見ると色々と頭が痛くなる。
とにかく寒い。
25年前の戦火で使われた魔法によって冷気がこの地を凍土に変えてしまったからである。
すると今度は何がまずいかというと飢えだ。
寒さと飢えのダブルパンチでこの旧ホーライ王国は不毛の地と化してしまった。
という現状認識があった為に、この地への侵攻を控えていた。
ゼノビア王国復興を宣言したとはいえ、体制が整わない時にこの地を制圧したら統治で破綻しかねないからだ。
だが、そうも言ってられない事情ができる。
「天空シャングリラが動いてる!?」
コリの報告に私はうかつにも悲鳴をあげた。
顔色を変えた私に対して、コリは表情を変えずに淡々と報告を続ける。
「ああ。影からの報告だ。
どうも帝国はシャングリラをここに落とすらしい。
マラノの都近くに浮かんでてあんな図体だから歩くより遅いみたいだが、こっちも時間は限られてくるぞ」
うかつだった。
シャングリラ戦の背景でゼノビアに落とす事は知っていたのに時間を与えてしまった。
マラノの都の近くという事はマラノ戦の後がシャングリラ戦だったから、逆算して半年ぐらいという所か。
「わかりました。
コリ。
この情報を王宮の侍従長ケイン殿に届けて。
会議が開かれるだろうからこっちも準備しておくわ」
「了解」
シャングリラ攻略ついてはそれほど問題はない。
問題があるとしたら三つ。
どれもこれもゲームでは想定されていなかった事態なだけに頭が痛くなる。
で、急遽開かれたトリスタン陛下出席の御前会議の席で、私はその三つの問題点をあげた。
「まず、カストロ峡谷周辺で行われる新生ゼテギネア帝国とローディス教国の会戦が目前に迫っています。
この二カ国を共食いさせて漁夫の利を狙うしか勝ち筋がない我らが下手に騒げば、この二カ国の耳目を集めてしまいます」
本来コリに命じて送り出した影はこれの情報収集が目的だったのだ。
分かっている限りでは帝国軍はフィガロ将軍を指揮官、妖術士アルビレオを軍師として五万の兵を集めている。
対するローディス教国は属国たるパラティヌス王国の南部軍及び西部軍に動員命令を出し、ゴデスラス・ブラニク将軍を大将に三万の兵をカストロ峡谷に送り出しているという。
監視の為かテンプルコマンドの存在も確認されているが、こいつがどこの誰かまでは掴めなかったがここまで分かればある程度の推測ができる。
「この一戦、単純に見るならば帝国軍の方が勝つでしょう。
将の質、兵の数共に帝国軍の方が上です。
問題はその先で、ローディス教
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ