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ゼロの使い魔ー紅の書ー
トライアングル
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  「もう朝なのか・・・・」

  気怠そうに起き上がり、重い目蓋を開きながら
思い出すーーーー
昨日の昼食後に設けた情報整理では、
主に謳の説明を求められ、
不確定要素であるクーの資質に関しては、
魔力を探知する魔法とやらで拍子抜けするほど、
呆気なく判明。結果としては探知魔法が反応を
示し魔力があると、確認がとれため。急遽メイジの
常識や心得を叩き込まれることになり、
一日が終了することとなったのだ。
ちなみに・・レンは物覚えがよく
簡単に把握したらしい。

  「さてと・・・・今日から魔法の訓練だし起きないとな」

  立ち上がり着替えを済ませてから、くるりと
方向を変えレンを起こしに近づいた。
 
  「クーおはよう・・・・着替えてから行くから先に行ってて 」

  声をかける前にレンが起き上がりこちらを
見つめながら口を開いた。

  最初の緊張した表情ではなく、
やわらかい感じだ、っーーても付き合い長くないと
気づけない。パッとみたら
無表情そのものだからだ・・
 
  「だけど・・レン、離れても大丈夫なのか?」

  そう・・レンに離れては危険な感じがすると、
言われたため常に一緒にいたからだ。

  「見知らぬ世界でクーを一人にしたら・・・・私、以上に危ないと思ったから・・でも自分を守れる術を得ることができるならーー大丈夫」

  魔法使いってのが普通にいる世界じゃあ
オレはやばいだろなーーだから気を
張ってたのか・・なんだ、オレの所為か・・
だったら強くなって心配かけないように
しないとな!!そんでもって!
レンと支えあって旅をするんだーー
レンの笑顔を見ながらその期待に応えるべく
心の中で燃えていた。

  「そっか! ならすぐに強くなってやるから、待ってろレン! じゅあーー行ってくる!! 」

  背中をむけながら宣言し、そのまま走っていった。
あの信じきった笑顔は反則だと思いながら
その場を後にする。

  「待っているわ、クーとの旅を楽しみにしながらーー」

  クーがさっきまでいたところに囁いた。

  ◇◇◇

  「来たかクー! では、始めよう! 」

  オレを試すような笑みを浮かべながら
杖を手にしている。

  なにを考えてるんだいったい・・?
オレから得られるものなんてないと
思うんだけど・・いや・・あるはずだ・・
考えてみようーー! ひょっとして!?
メイジの資質かーー!! そういうことかよ・・
なにができるか、わからねぇけど・・
なるようになるか。

  「なにをすればいいんだ?」

  皆目検討もつかないので、
視線を投げ掛けるくらいしかできない。

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