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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
外伝 歴史の転換点
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「あららら、それってもう取り返しのつかない人間じゃ?」
「そうなんだよー、うちは親父は守銭奴で兄貴は性犯罪者と来ているから、もう家名捨てたいわ」
疲れた表情でガックリと肩を落とすエリザベートには哀愁が漂っていた。

そんな中、再度男爵夫人邸に来客が現れた。

「「男爵夫人、こんにちは」」
可愛い声で2人の少女が挨拶してくる。
「あら、マリーにカリン、いらっしゃい」

訪ねてきたのはマルガレータ・フォン・ヘルクスハイマーとカーテローゼ・フォン・クロイツェルであった。彼女たちはテレーゼのイゼルローン遠足には一緒に行かずに、ベーデミュンデ侯爵夫人の元でお留守番状態だったのであるが、イゼルローン要塞への叛乱軍襲来で夫人が大騒ぎして皇帝陛下が宥めている時間以外は、テレーゼの代わりとして可愛がられているために、辟易して時たまこうして逃げて来ているのである。

「御客様でしたか、それならば今日は失礼させて頂きます」
マルガレータがとても13歳とは思えない程の確りとした受け答えをするのを見て、エリザベートは佇まいを正して挨拶する。
「これは失礼致しました。私はエリザベート・フォン・カストロプ公爵令嬢と申します」

「これはご丁寧に、私はマルガレータ・フォン・ヘルクスハイマー伯爵令嬢と申します」
マルガレータが挨拶するのを見て慌ててカリンが挨拶する。
「私はカーテローゼ・フォン・クロイツェル侯爵夫人と申します」
カリンの場合は年相応に恥ずかしそうな挨拶であった。

この後、何が話されたかは関係者が口を噤んでいるために不明であるが、これから1年後にGIO480に御姉様と言われれ親しまれる門閥貴族出身の精悍な男役が誕生する事に成った事で、少しだけ歴史が変わる事に成った。




ヴェストパーレ男爵夫人とエリザベート・フォン・カストロプ公爵令嬢との間に接点があるとは大概の者は驚くのであるが、これはテレーゼが暗躍した頃に遡る。

あの頃のテレーゼは原作キャラ及び二次創作キャラを探してはグリンメルスハウゼンに頼んで看視や接触をしていたのであるが、その中にエリザベート・フォン・カストロプ公爵令嬢の姿も有ったのである。

彼女が貴族子女としては変わり者で孤立していた事を知った為に、同じ変わり者の自分を含めて親しくなるように色々とパーテーや軍事教練などに誘う事をしてテレーゼ自身だけでなく、男爵夫人にも友誼を持つようにしていたからであった。

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