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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
外伝 歴史の転換点
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である。

「あら、エリザベート殿じゃない、久しぶりね。今日はどういう風の吹き回しかしら?」
男爵夫人は、2年ほど所領へ帰って以来オーディンへ来ていなかった彼女が訪ねてきたことに驚く。

「どうもこうも無いんだよな。うちの馬鹿兄貴に熟々愛想が尽きて家出してきた」
そう言う、エリザベートの顔には非常に疲れた様な影が見える。

「又どうして?」
男爵夫人の質問にエリザベートは口をへの字に曲げながら答える。
「どうしてもじゃ無く、あの阿呆が事も有ろうに俺の寝室にまで侵入して来やがって、“リズタンハアハア妹萌ー”って寝込みを襲って来やがったんだぜ!」

「あらら、それはお気の毒に、で貞操は守られたのかしら?」
「有ったりめーだ、キックで吹っ飛ばした上に、連続パンチでボッコボッコにした」
非常に落ち着いて話を聞く男爵夫人と激高しながら叫ぶエリザベートの差が象徴的である。

「それなら良かったんじゃ?」
「それが、よくねーんだわ、ボコボコにしたらしたで“ツンデレ乙”とか“女王様もっともっと”とか叫びやがって気色悪いったらありゃしない」

「それは引くわね」
余りのキモさに男爵夫人も引く。
「だろう、その上、殿下のご指示で即売会では貴族だろうが平民だろうが平等だから貴族の特権笠に着て無理矢理にでも人気サークルの薄い本を手に入れようとしても並ばなければ駄目だからって、家臣を使って1ヶ月前から会場で並ばせて全種類買うとかしてるんだぜ」

「あらあら、それは家臣の方が気の毒ね」
「それも帝国中の即売会へ家臣送っているから毎日のように宅配で薄い本やゲームが送られて来るんだ。その上、GIO480のディスクを握手券欲しさに10万枚買ったとか、グッズを買い占めたとか。阿呆としかいえねー!!」
「それはそれは」

「その上に奴の部屋は所狭しと薄い本と、エロゲーがうずたかく詰んである上に、最近じゃ親父が居ないのを良いことに、屋敷中にエロフィギュアが飾ってあって、壁という壁にはアニメやマンガのポスターだらけなんだぜ、一緒に住んでる身にもなってくれっていうんだい」

「幾ら何でもそれは引くわね」
「だろう、挙げ句の果てに、私兵艦隊の各艦の側面に萌え絵を描き込みやがって、全く消すのにどれだけかかったかわからねーっていうの!その上、戦術コンピュータの声や画像をアニメのキャラの物にもしてんだから、阿呆としかいえん、あんな奴をお兄様って言っていたかと思うと虫酸が走るわ!」

「うーん、マクシミリアン殿は既に病気なのね」
「ああ、病気も病気だよ、その上、あの馬鹿“イエス・ロリータ・ゴー・タッチ”って言って領内から年端もいかない幼女を召し上げて、裸にして首輪して鎖で繋いで弄んでいるんだぜ。あんな阿呆と血が繋がっていると思うとぞっとするわ!」
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