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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
外伝 歴史の転換点
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発展にもアイドル文化、オタク文化は貢献した。当初は財務省も学祭で学生の行う屋台程度と即売会の事を気にもしていなかったが、その後実際に調べた即売会の余りにも巨大な売り上げに、財務尚書カストロプ公爵は新たな汚職利権だと考え、私腹を肥やそうと画策したのであるが、テレーゼが密かに看破していた事と、カストロプ公爵自身が監視対象で有った為に目論見は看破されており。

皇帝から同人誌などに関する、財務省、内務省などの介入禁止と、全ての指導はローエングラム大公テレーゼが行うと言うお墨付きが発せられたために、全く手が出せなくなってしまい、じたんだ踏んで悔しがったのである。

(その為、後世の歴史学者の中には、クロプシュトック侯以来の一連の内乱はテレーゼ皇女が自らの趣味のために、敵対者である内務省、財務省、社会秩序維持局などを潰すために仕込んだという荒唐無稽な説を唱える者も出る事になったが、多くの歴史学者は偶然の一致で有ると切り捨てている。)


そして、家族のせいで酷い目にあっている人物が此処にも居た。

春麗らかなオーディンの大気を裂くように軍事宇宙港へ滑り込む一隻の戦艦があった。大貴族の私兵艦隊の旗艦なのか、その艦はヴィルフェルミナ級で有ったが、戦艦の側面には何やら大きな物を掻き消したかのように粗っぽく再塗装がされていた。その中から一人の荒れている二十代の女性がオーディンへ降り立った。

「あーーーーーーーーーーーー!!!あの阿呆兄貴め!!イエス、ロリーター、ゴータッチってなんだよ!!!それに金髪X赤毛本とか、ショタとかなんなんだよ!!!挙げ句に妹萌だってんだ!!!リズタンハアハアってなんだよー!!!」

独り言とは思えない程の大声で叫びながら向かうのはノイエ・サンスーシでもオーディンに有る自邸でもなく、ヴェストパーレ男爵邸であった。

テレーゼとGIO480がイゼルローンヘ行っている関係でV480のプロデュースをしながらGIO480の練習生の面倒を見ているヴェストパーレ男爵夫人はこの所忙しくて、ノイエ・サンスーシにも行かずにいたために、アンネローゼとのお茶会も全くと言って良いほど行われなくなっていた。

その為に、テレーゼの仕込んでいるグリューネワルト伯爵夫人は悪女であるという噂も殆ど入ってこない状態であった。元々貴族社会でも変わり者の評判の高い男爵夫人であるが故に、最近忙しくし過ぎてグリューネワルト伯爵夫人と疎遠に成ったと見える男爵夫人に態々噂を教える者もおらず、テレーゼ自身も噂の届かぬように指示していた事で、完全に渦中から離れた状態に有ったのである。しかも、アンネローゼは愚痴を言うタイプではない為に、TV電話で話してもそれを気づかれない状態で有った。

そんなV480のレッスンで忙しい、男爵夫人の元へ有る大貴族の娘が訪ねてきたの
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