第192話 グレイVSアンナ
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近くにいるはずのアンナの姿も、グレイの位置からは―――――見えた。
グ「!?」
煙の中から顔に擦り傷などを負ったアンナが飛び出して来た。唐突の事だったので、グレイはほんの一瞬だけ怯んでしまった。その一瞬の隙に、アンナは茶色い絵の具の付いた絵筆をものすごい速さで動かし、スケッチブックに絵を描いていく。
アン「絵画魔法、礫!泥!」
グレイの四方八方に無数の礫が出現し、一斉にグレイに向かって飛んできた。
グ「うっ・・がっ!はぐっ!な、何だ・・これ・・・?」
無数の礫はグレイを閉じ込めるように集結し、更にその上から泥も降り注いでくる。
あっという間にグレイは礫と泥の山によって閉じ込められた。
アン「ハァ、ハァ・・・ハァ・・ハァ、ハァ、ハァ・・・ハァ・・ハァ・・・」
絵筆を構えた体勢のまま、アンナは肩で大きく息をする。
アン「(や・・厄介すぎる・・・初日も、かなり手強くて苦戦したけど・・・ここまでとは・・・・)」
アンナは視線をグレイを閉じ込めている礫と泥の山に移す。
アン「(これで少し・・時間を、稼げば・・・!)」
そんなアンナの考えも、呆気なく終わってしまった。
礫と泥の山にヒビが入り、1秒も経たないうちに、グレイが姿を現した。礫の破片と、なぜか氷の欠片が辺りに飛び散る。
アン「そんな・・・!ど、どうやって・・・?」
至近距離で攻撃を仕掛けようとするグレイに、アンナが最後の問い掛けをする。
その問いにグレイは、口角を上げて小さく微笑むと、
グ「割れないものは凍らせて、凍らせた部分に強烈な蹴りをお見舞いする。」
クロスさせた腕に、絶対零度の冷気を溜める。
グ「(そうだろ?氷上の舞姫?)」
クロスさせた腕を広げるのと同時に、両手に巨大な2本の氷の剣を構えた。
グ「氷魔剣ッ!!」
巨大な2本の氷の剣でアンナの腹部を斬りつけた。
アン「うああぁあぁああぁぁああああっ!」
斬られたアンナの腹部が凍りつき、ドサッと音を立てて床に倒れこんだのと同時にパキィン!と音を立てて氷も割れた。アンナは気を失い、戦闘不能。
チャ「銀河の旋律のアンナが倒れたーーーーーっ!勝ったのはグレイ!妖精の尻尾のグレイ・フルバスターだぁーーーーーっ!!」
観全「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」
大歓声が沸き起
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