第192話 グレイVSアンナ
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造形の速さが、さっきよりも速くなってる・・・!)」
通常の造形魔道士より、グレイの造形する速さは飛び抜けているが、服を脱いで本気モードに突入した今のグレイの造形の速さはその倍以上になっている。
グ「氷雪砲ッ!!」
氷の大砲から砲弾が放たれた。
アンナは銀色の絵の具の付いた絵筆を素早く動かし、スケッチブックに絵を描いていく。
アン「絵画魔法、盾!」
アンナの体よりも大きい銀色の盾が出現し、氷の砲弾を受け止めた。が―――・・・バキッと盾にヒビが入った。
アン「造形の速さだけでなく、技の威力も上がっているのっ!?」
アンナが驚嘆の声を上げている間にも、盾は氷の砲弾の威力には敵わず、バキ、バキバキッとヒビが次々と入っていく。
そして遂に、氷の砲弾の威力に負けた盾は粉々に砕け散ってしまった。
アン「キャアアァアァアアアッ!」
もちろん、氷の砲弾はアンナの体に直撃した。アンナの体は天使像を2〜3体ほど破壊しながら美術館の壁に激突した。
グ「妖精の尻尾の紋章を刻んでるからには、同じ相手に二度はやられねェ。」
傷だらけのグレイの右胸に刻まれている、紺色の妖精の尻尾の紋章。それはグレイが、妖精の尻尾の一員である事を証明している証。
アン「私も・・一度勝った相手に、二度目は負けるなんて・・・銀河の旋律の紋章を刻んでるのに、恥ずかしいし名折れだわ。」
よろめきながらも、アンナもゆっくりと立ち上がりグレイと向かい打つ。
グ「俺的には、そろそろ終わらせたいところなんだけどよォ。」
アン「あら、奇遇ね。私も丁度同じ事を思ってたの。」
グ「なら、決まりだな。」
アン「えぇ。」
グレイが構えた両手に冷気を溜め、アンナが黒い絵の具の付いた絵筆を素早く動かし始めたのが同時だった。
グ「アイスメイク、槍騎兵ッ!!大槌兵ッ!!円盤ッ!!」
アン「絵画魔法、狼!大蛇!竜!」
氷の槍、氷の大槌兵、氷の円盤と、黒い毛並みの狼、蛇行しながら進む大蛇、黒い鱗の竜が正面衝突し、ドゴゴゴゴゴォォォン!という激しい爆発音が美術館に響き渡る。
グ「くっ・・・!」
片手で庇いながら、グレイは顔を顰める。
美術館内は煙に包まれ、辺りが全く見えない。すぐ
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