第192話 グレイVSアンナ
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レイは未だに爆炎の中だ。その時―――、
グ「あああああ・・・つあァ!」
アン「!?」
アンナは目の前の光景を目の当たりにして息を呑んだ。衝撃的すぎて、驚嘆の声も出ない。
アン「(う・・嘘・・・)」
グ「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・ハァ・・ハァ・・・」
服が所々破れ、体の至るところに火傷をしており、顔を上に上げて荒く呼吸をしているグレイは、もう爆炎の中にはいない。なぜなら―――、
アン「(爆炎が・・凍り、付いて・・・)」
グレイの周りには、ゆらゆらと揺らめいている爆炎が凍り付いていたのだ。氷は雫を1滴も垂らす事無く爆炎を氷漬けにしていた。
アン「ど・・どうなってるの・・・?何で、炎が・・凍り、付いて・・・?」
まだ目を見開きっ放しのアンナは歯切れ悪くグレイに問う。
グレイはしばらく、乱れた呼吸を整える為に何も言わずにいたが、呼吸を整え落ち着きを取り戻すと口を開いた。
グ「俺は、竜の炎の熱さを、実感してるからな。それと―――」
そこまで言って一旦言葉を区切ると、グレイは口角を上げて微笑むと、
グ「敵じゃなくて、ライバルな。」
破れた服を脱ぎ捨てた。
チャ「脱いだーーーっ!脱いだ脱いだ脱いだっ!脱いだーーーーーっ!」
両腕を上下に激しく振りながらチャパティ・ローラが実況をする。
観客席でも、子連れの母親は子の目を隠したり、頬を染めたりする観客も大勢いた。
ハ&フ「あ、脱いだっ!」
シャ「脱いだわね。」
ハッピーとフレイが同時に言い、シャルルも目を細くしながら呟いた。
エ「やっと脱いだか。」
ナ「今回は脱ぐの遅かったな、グレイ。」
リョ「まぁこれで、グレイの本気モード突入って事だな。」
別々の場所で映像魔水晶の映像を見ていたナツ、エルザ、リョウも呟く。
ユ「グレイ、頑張って。」
もちろんユモも、映像に映るグレイを見て祈るように胸の前で手を組んだ。
アン「(・・計算外だわ・・・まさか、炎を凍らせちゃうなんて・・・・何て魔力なの・・・!)」
アンナは未だに驚きを隠せず、服を脱ぎ本気モードに突入したグレイから1歩遠ざかった。
アン「(もうグレイさんには、炎は効かない・・・)」
グ「今度はこっちからいくぜっ!アイスメイク、戦斧ッ!!」
アン「ひゃっ!」
氷の斧を造形し、アンナに向かって振るう。アンナも間一髪のところで避けたが、左頬が掠り血が流れた。
アン「(
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