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ベッドの横に
第三章
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「ベーコンエッグの焼き方いいですね」
「カリッと、けれど君は半熟でね」
 それだというのである。
「それでトーストもそうしてね」
「外はカリッと、それで中身は柔らかですね」
「そうよ。それが美味しいからね」
「成程。いつも先輩がですか」
「そうよ。自分で作ってるのよ」
 まさにその通りだというのである。
「だって。私一人暮らしだから」
「一人暮らしだともう適当に買って済ませません?」
「時々はそうだけれどね」
「けれど基本はなんですか」
「そうよ。自分で作ってるの」
 その料理をだというのだ。
「さもないと高いし」
「ですよね、やっぱり」
「それに自分で作った方が栄養とかカロリーとかコントロールできるし」
 この理由もあるのだった。
「だからなの」
「ううん、そこまで考えてなんですか」
「女は大変なのよ」
 ここでくすりと笑いながらもだ。目は真面目なものになる弥栄子だった。

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