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魔法薬を好きなように
第13話 教室でのひと騒動
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彼女の美貌をほめて、それで頼めばいいのさ」

「わかった。参考になったよ」

却下だな。俺がやったら、浮気相手を増やす気だとか思われそうだ。



無事にトリスレイン魔法学院について、夕食より少し早い時間にモンモランシーの部屋の前に行った。ここまでくれば、男は度胸だ。ドアをノックしたところで、

「どなたかしら?」

「ジャックです」

「……少し夕食には早いと思うのだけど」

「夕食までの時間で少し話をさせていただければと思いまして」

「……いいわよ。入りなさい」

「それでは、ドアを開けていただけますか」

部屋の中からアンロックの詠唱が聞こえた。

「鍵は開けたわよ」

「わかりました」

俺は、部屋の中に入ったところ、普段と部屋の雰囲気はかわっていないように感じるが、モンモランシーからは何の用って雰囲気を感じる。こりゃあ、簡単にすませるのがよさそうだな。

「この週末に、ミス・ベレッタと会っていたのは、知っていますよね?」

「それが」

不機嫌さが声にでてら。

「それで、ミス・ベレッタがこっちで浮気相手を探しているんじゃないかと、疑っていまして。はい」

「……私が彼女に何かしてほしいということ?」

ちょっと、声にとげがでてきてるかなぁ。

「できれば、週の平日に1泊ぐらい彼女にあえれば、トリステイン魔法学院でも、俺に彼女がいるとはっきりわかって、浮気相手がでてこないんじゃないかと、彼女が言ってまして。はい」

「ふーん。それで、平日に休みがほしいと言うのね」

「はい」

「それなら、あなたの口から、彼女がいるって、まわりにきちんと言うことね。そうすればいいわよ」

「本当ですね?」

「疑っているの?」

「いえ、滅相もありません」

おー、部屋に入ったときよりプレッシャーがだいぶ減っているぞ。

「夕食に行くまでまだ、少し時間があるわねぇ」

「そうですね」

「ここのテーブルにでもついてなさい」

「はい」

俺がテーブルに向かうと、モンモランシーはテーブルから離れたが、不機嫌そうな様子は見当たらない。だからといって、完全に雰囲気が良くなったかというとそれほどでもないが、このあたりは、これでよしとしよう。

しばらくはモンモランシーが、俺が作った実験部屋で何やら実験っぽいことをしていたが、夕食の時刻が近づいてきたので、

「そろそろでかけたら、一番に入れますよ!」

「別に少し遅れるぐらいなら良いでしょう」

「はい」

って、先週の長居をさせたくない感じが、減ったようだ。使い魔と主人という関係がくずせない以上、ある程度は妥協してもらわないとなぁ。
もうひと押しで、ティファンヌと浮気
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