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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
番外編
番外編5:ある執務官の恋愛事情
第3話
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「うん・・・それもいいね」

小さくそれだけ言うと、フェイトは椅子を回転させて背後にある窓に目を向けた。
直後、フェイトの前に通信ウィンドウが開く。
そこに映し出されたのは部隊長たるはやての顔だった。

『あ、フェイトちゃん。 これからなのはちゃんとゲオルグくんの
 お見舞いに行くんやけど、一緒にきてくれへん?』

はやては明るい口調で言うのだが、それを受け取るべきフェイトの方は
変わらず窓の外をぼんやりと見ていた。

『あー、フェイトちゃん? 聞こえてますかー!?』

はやてが声のボリュームをあげて手を振りながら再度呼びかけると、
フェイトは我に返って顔をあげた。

「えっ!? は、はやて!? な、何かな?」

慌てた様子でどもりながら応じるフェイトをはやては画面の向こうから
あきれ顔で見ていた。

『なのはちゃんたちのお見舞いに行くから、一緒に行くか聞いてんねんけど』

「あ・・・う、うん。 私も行くよ」

『ほんなら、今からメインハッチを出たとこで集合な』

「うん、了解」

通信が切れるとフェイトは立ち上がってシンクレアとシャーリーの方に向き直った。

「これからちょっと出てくるから、あとはお願いするね」

「はい、了解です」

フェイトの言葉に2人が言葉を揃えて頷くと、フェイトは微笑を浮かべて
軽く頷き返し手から部屋を出ていった。
扉が閉まり、フェイトの後ろ姿が見えなくなったところで、
シャーリーは一度大きく息を吐いてからシンクレアに目を向けた。

「シンクレアさん、あの・・・」

シャーリーがシンクレアに声を掛けると、シンクレアはその言葉を首を横に
振ることで遮り、自分のデスクに軽く腰かけた。

「フェイトさんが俺のことを好きなんじゃないかって言いたいんだろ?
 そんなことはさっきのフェイトさんの態度を見てれば判るし、
 ちょっと前からそうなんじゃないかって気もしてたから、今さらだよ」

そう言ってシンクレアは手に持ったカップを傾けてコーヒーを啜る。
そんなシンクレアにシャーリーは鋭い視線を送る。

「だったら、何でフェイトさんの気持ちに応えてあげないんですか?
 私が思うに、シンクレアさんもフェイトさんのこと・・・」

「出過ぎたことを言うんじゃないよ。 
 そもそもこの件は俺とフェイトさんの間の話であって、
 君が口を挟むべき問題じゃないだろ」

「・・・すいません」

シンクレアが鋭い口調でたしなめると、シャーリーはシュンと肩を落とした。
その姿を見て、さすがに強く言いすぎたかと反省したシンクレアは
表情を緩めてシャーリーに話しかける。

「ちょっときつく言いすぎたよ、すまない」

「・・・いえ、私の方こ
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