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FAIRY TAIL 忘却の最期
第16話 ラストVS.ゴルゴッチ 魔剣デカログスの力
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・・違う!」

ラストは確かにデリオラをシンクレアの力で消滅させようとしていた。

しかし、それは消滅させようとする直前で、デリオラの崩壊が始まった。

「そんな・・・まさか・・・!!」

リオンは、ある結論を導き出した。

「デリオラは・・・既に死んで・・・」

絶対氷結(アイス・ド・シェル)により封じられた10年間

長い年月を掛けてデリオラの命を奪われていき

今、デリオラの死ぬ瞬間を、グレイとリオンは目の当りにしていた。

「かなわん・・・俺にはウルを超えられない・・・!!」

リオンは、ウルを超えられなかった悔しさと

自分の師匠の偉大さに涙を流す

「す、すげーなお前の師匠!」

「情報は知っていた・・・だけど、ここまですごい魔導士だったとは予想外だ」

ナツとラストの言葉を背に受け

“おまえの闇は私が封じよう”

恩師・・・ウルの言葉を思い出し

「ありがとうございます・・・師匠・・・」

グレイは、涙ながらに感謝の言葉を口にした・・・・・・・・







ウルの氷は融けて水になっちゃって

そして海へと流れていく

それでも、ウルは生きているんだ

グレイはそう言ってた。

あたしもそんな気がするな

海になったウルは二人の弟子をずっと見守るの

“もう喧嘩しないで”ってね









「終わった終わったー!!」

「あいさー!!」

「本当、一時はどうなるかと思ったよ・・・すごいよね、ウルさんって」

デリオラを巡った騒動が治まり、全員が安堵していた。

「これで俺達もS級クエスト達成だー!!」

「やったー!!」

「もしかしてあたしたち二階に行けるのかな!?」

「はは・・・」

全員が浮かれているのを見て、ラストはルーシィの肩を指でつつく

「え、どうしたの?」

引きつった表情でラストが指を差した方を見ると

鬼の形相で立っているエルザがいたのを見て、ナツ達は冷や汗をダラダラと流す

「そうだったお仕置きが待ってたんだ!!」

「その前にやることがあるだろう?悪魔にされた村人を救うことが本来の目的ではないのか?」

「え?」

「だってデリオラは死んじゃったし・・・」

ルーシィがそう言ったが、ラストは首を横に振る

「いや、デリオラはただ破壊を繰り返していただけだ。人間を悪魔にする能力はなかったはず」

「そうだ、月の雫(ムーンドリップ)の膨大な魔力が人々に害を及ぼしたのだ。デリオラが崩壊したからといって事態が改善する訳がないだろう」

「そんなぁ〜」

「んじゃとっとと治してやるか!!」

「あいさー
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