暁 〜小説投稿サイト〜
アラガミになった訳だが……どうしよう
原作が始まった訳だが……どうしよう
41話
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
どうにも状況は極めて原作通りにシオは支部長に奪われ、ユウ達はサクヤとアリサに合流し、地下通路で途中で合流したコウタとともに入口のロックをツバキが解除……ここまでは問題ない。
ただ通路にイザナミが立ち塞がっていることだけが最大の問題なんだがな。
「ここでか……随分と早くないか、イザナミ?」
「そうかな?辿り着く前に片付けるのは普通だと思うんだけどな」
「イザナミさん!!今は巫山戯てる場合じゃっ!?」
「黙れよ、人間」
アリサの言葉を遮るように、イザナミの黒い腕がアリサの首を切り飛ばそうと真っ直ぐに突き出された。俺はその腕を右腕の具足で防ぎ、ユウに視線をやる。
ユウはそれで察してくれたらしく、アリサ達を守るように一歩前に出て静かに神機を構え、イザナミを正面に見据える。
「みんな、一気に抜けるよ」
「でも、リーダー!!」
「アリサ!!今はそれどころじゃないんだよ、あの人は今は敵だ。話し合いは全部終わってからだ、いいね?」
「っ!?……はい」
ユウは全員の意識をここの突破に向けさせて、俺に再び視線をやった。要するに少なくとも俺はイザナミに殺されはしないので、足止めとしてはこの場において最も最適だということだ。
さて、それじゃあ期待に応えるとしようかね。両足の具足のブースターを起動させ、イザナミの懐に潜り込む。
確かに普通にやれば俺はイザナミには勝てない。しかし、不意を突くのはそう難しい事ではないのだ。
俺がイザナミに勝てない理由はあいつを倒せる火力を叩き出すには溜めが必要という理由があるからであって、倒すことを考えなければイザナミを止めることはできる。
ただ当てることにのみ特化した拳はイザナミの鳩尾に直撃し、彼女の体勢を僅かではあるものの崩すことができた。その僅かな時間でユウ達はイザナミの横を通り抜け、咄嗟に動かしたのであろう黒い腕はユウが全て切り落とし無効化した。
それと同時に俺は後ろに跳び、遅れて襲いかかってきた腕を回避する。
「さて、お前は当分間俺とここにいてもらうぞ」
「どうかな?マキナは私がマキナを殺さないって思ってここに残ったのかも知れないけどさ……」
イザナミはダラリと体から力を抜き、俯くように顔を伏せて言葉を切った。これは……マズイかもしれないな。イザナミから明確な殺意がこっちに向けられ、体に悪寒が走る。
「私の物にならないマキナなんて……いらないんだよ?」
その瞬間、イザナミの後ろに控えていた黒い腕が一斉にこちらに向けて手を広げる。そしてその掌には紫色の瞳が淡い輝きを伴って此方を見つめた。
俺は両足のブースターを全力で吹かし、最高速度で回避に専念する。
俺の予想通り全ての瞳から光線が放たれ、周囲は穴だらけになった。こいつの元の姿を思い出せば、この攻撃が今まで出てこなかった方
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ