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アラガミになった訳だが……どうしよう
原作が始まった訳だが……どうしよう
41話
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がおかしかったのだ。
こいつの元の姿はウロヴォロス、その特徴は巨大な体とそれを支える無数の強靭な触手、そして高威力のレーザーだ。今までのこいつは多少の応用はあれ、使っていたのは全て触手のみ。
進化の過程で捨てたという可能性もあったが、こいつは明確な知性を持っているのだ。あの長大な射程を持つ武器を自ら捨てるということはあり得ない
大方予想通りとはいえ、想定外の事が一つある。それはウロヴォロスのレーザーは広い攻撃範囲だったのが、イザナミはそれをごく狭い範囲に効果範囲を絞ることで照射時間と威力を上げたのだ。
平たく言えばイザナミのレーザーは、凄まじい切れ味の異常に長い剣とでも言うべき物になっている。それが一本なら問題ないが、十数本のそれが襲ってくるのだ。
今のところなんとか躱すので精一杯で、このままでは間違いなくジリ貧だ。近寄ればなんとかできるんだがな……
「へー近寄ってどうするのかな?」
こんな状況でも思考を読まれるんだからたまったもんじゃないな!!これじゃ完全に詰んでんじゃねぇか!!
「だったら諦めて私の物になってよ」
悪いがここで諦めるのはあまりにも俺らしくなさすぎるんで却下だ。
「だね、マキナらしくないマキナなんてそれこそいらないや」
どっちにしろアウトか……今に始まったものじゃないんだが怒ると理不尽になるんだよな、こいつ。
とはいえ、あのレーザーもそう長くは続かんだろう、残りの照射時間は長くは見積もっても一、二分だろう。それを耐えれば接近することはできるはずだ。
まかり間違っても今近付けば回避できる範囲が狭まるので、確実に蜂の巣にされる。それ故に今は逃げの一手だ。
「まぁ、大体その通りだけど……それまでに仕留めればいいってことだね」
なっ!?腕の本数が増えやがった!?
だー……これ避けれるのか?
さっきまでは完全に回避できたのだが、増えてから少しずつだが捉えられ始めちらほらと掠っている。これ以上増えた場合避けきれる自信はない。
「安心して、これ以上は無理だからさ」
そりゃありがたい……嘘じゃないことを祈らにゃならん訳だがな!!




数分後、既に具足にセットされていた杭は全て溶断され、背中のマントは穴だらけですでのボロにしか見えない。加えて体の至る所が傷だらけで、急所に当たっていないだけって状態だ。
それでもどうにかレーザーの照射時間を耐え切ったぞ……一、二分どころじゃなく五分近くだったがな。本当に五体満足でいるのが軽く奇跡だぞ。
「へー……ここまで避けるなんて凄いね」
そりゃ死にたくないから。
「その割りには反撃が無かったけど?マキナも遠距離攻撃あるでしょ?」
そりゃお前を殺したくはないからな。
「そう思うなら私と一緒に来てよ」
そればっかりは無理な話だ
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