暁 〜小説投稿サイト〜
闇を祓う者〜龍の力を持つ仮面ライダー〜
双子ディスカ……
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見てみる。いた。なんかすごい慌てた末に「やがて考えることを止めた」的な目をした赤ん坊が。その赤ん坊はこっちの視線に気づいたのか、こちらを見てくる。一応、俺の知っている一夏かどうか確認だ。あの世界で俺達はアイコンタクトを幾度となく交わしてきた。そしてその精度は最早普通の会話と遜色ないレベルまで昇華されたのだ!

 以下アイコンタクトによる会話

(おーい、一夏くーん。織斑一夏くーん)
(ん? これは彼方か! お前彼方なのか!)
(そーですよー。にしてもお前も意識があったんだな)
(ああ、起き上がろうとしても起き上がれないからビックリして自分の状況をみたら……)
(なるほど。俺もまったく同じ理由でこの状況に気づいた。にしてもこの状況は最早……)
(W転生Wと一緒。か?)
(ああ。しかも今回は最悪だな。あの世界とは違って)
(どういうことだ?)
(ここで問題です。赤ん坊の食事は何でしょう!)
(は? そりゃ、母ny……)
(気づいたか。つまり……)

「ご飯にしましょうねぇ〜」

(ちょっ、待った!)
(諦めろ。俺はもう諦めた)

              〜ちょっと待ってね♪byルナ〜

(今、身体が赤ん坊で良かったと心から思う……)
(同感だ……。母親とはいえあの大きさは無いだろう……。反応しちまうぞ……)
(ああ……)
(さて、切り替えるぞ。一夏、ドラゴンは居るか?)
(ちょっと待ってくれ。…………ああ、居るぞ)
(良かった。ならウィザードになれるな)
(お前はどうなんだよ)
(俺か? そもそも俺にはドラゴンはいねぇよ)

『いや、居るぞ』

 は? なんで頭の中に立木さんボイスが聞こえるんだ? 待てよ? ハイスクールD×Dの世界で、俺は兵藤一誠だから……

『どこにいるんだ?』
『ここだ』

 意識が深いところに導かれる。目を開けると目の前には見覚えのある赤い龍がいた。

「お前が今代の相棒か。よろしくな」

 渋い立木さんボイスで挨拶をしてきた。

「俺は赤い龍(ウェルシュ・ドラゴン)、赤龍帝ドライグだ」
「お、俺は兵藤一誠。だけど本当の名前は賀狩彼方だ」
「本当の名前? どういうことだ?」
「この世界で付けられた名前は兵藤一誠だけど、元の世界の名前は賀狩彼方というわけだ」
「相棒には前世の記憶があるのか?」
「いや、そうじゃなくてそもそもこの世界の人間じゃないんだよ。俺は元の世界で宿敵と戦ってたんだけどそいつが次元の裂け目を創って逃げたんだよ。それでその裂け目に俺とそこにいる一夏は巻き込まれた」
「なるほど」
「ちなみに一夏の中にもドラゴンがいるんだよ」
「そうか。道理でさっきから知らないドラゴンの気配がする訳だな」
「他に何か訊きたいことは
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