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転生者の珍妙な冒険
前回決着と言ったな、アレは嘘だ!! by夜集阿
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「ヨシュアさん!!!!」
ネーナの悲痛な悲鳴が木霊する。
カゲツグのゲブ神に貫かれた聖斗は、胸から血を流して倒れ伏していた。
駆け寄りたくても、今の自分はカゲツグの力で拘束されていて動けない、歯がゆい思いが募る。
「畜生!! だから言ったんだ!!!」
タルタスも歯軋りしながら睨みつけるその先、カゲツグがニヤニヤと笑いながら2人に近づく。
「馬鹿だよな〜この男も。完全に俺のゲブ神の力を忘れてたみたいだ。『狙撃(シュート・ヒム)』で貫かれちゃあお終いよ。」
その笑みのまま2人に近づき、短刀を両手に持って、まずはタルタスの首に刃を添える。
「さて、約束通り皆殺しだ。そこに寝転がってる嬢ちゃんと夜集阿クンは野ざらしにしとけば死ぬだろうし、このオッサンも今から殺す。」
そこで言葉を切り、ネーナの方を向く。
その顔には、先程までとはまた違う、イヤらしい醜悪な笑みが浮かんでいた。
「ヒッ・・・・!!」
「お前さんは美人だもんなぁ・・・。ただ殺すのもつまらんし、目一杯おれが楽しんでからでもいいわなぁ・・・。きつーいSMで徐々に弱らせて殺すってのも乙なモンかね〜・・・。」
その目にサディスティックを超えた残虐な光を宿らせて舌なめずりをしながら言葉を紡ぐ。その言葉の一つ一つが、ジェリア男爵のせいで男性恐怖症気味のネーナの心に突き刺さり、彼女を怯えさせる。
「う・・・うぅ・・・・・・・!!」
「おぉ、その怯えた顔良いねェ!! 決めた、アンタはその顔のまま仲間の前で犯して、やろう。じわりじわりのSMはその後俺のアジトにでも帰ってから出来る。」
「なっ、テメェ何言ってやがんガッ・・・・・!?」
カゲツグの言葉に激昂したタルタスを鳩尾に一撃入れるだけで黙らせる。
「五月蠅いよお前。取りあえず目だけは見えるだろうからその場で見てろ。」
そう言ってネーナの元へと近寄るカゲツグ。タルタスは蒼い顔をして息も絶え絶えだし、そもそも動けない。
助けてくれる人はいない。
その状況に益々怯えるネーナの服にカゲツグが手をかけ、一気に下まで引き裂いた。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
「ヒャッハー!! いいよいいよその悲鳴! その恐怖に染まった顔を犯すのが楽しいんだよなぁぁぁぁぁ!!!!!」
悲鳴を上げるネーナ、それに対して嬉しそうな声を出すカゲツグ。
そして、カゲツグの無遠慮な手が、ネーナに触れそうになった、その瞬間。

波紋疾走(オーバードライブ)!!!」
メメタァ!!!!

カゲツグの側頭部に拳が叩き込まれた。

「ゲッホォ!!?」
殴り飛ばされるカゲツグ。その場で見たのは、立てるはずのない男だった。
「何で、お前が立てるんだ・・・・・夜集阿 聖斗ぉぉぉ!!!」













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