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テイルズオブザワールド レディアントマイソロジー3 ―そして、僕の伝説―
第六十四話
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気に放出させるように、僕はヴォルトとの契約解放を発動する。契約解放をした事で伝わってくる衝撃が幾分か和らいだのを感じると、僕は展開しているシェルに意識を込めてシェルの厚さ、防御力を上げる。
「くっ…耐えきれぇっ!」
シェルに全力を注ぎ、暴風を防ぎ続ける。もし僕が此処で防ぎきれないと、皆が暴風に呑み込まれて全て終わってしまうんだ…だから…絶対に防ぎきるっ!
そのまま暫く暴風を防ぎきり続け…防御力を増した膜を傷つけつつもようやく暴風は消え失せた。
「…っ…ハァ…ハァ…っ!」
「衛司っ!今、回復させるからっ!」
五つの暴風『シュタイフェ・ジル・ブリーゼ』を防ぎきる事に成功したけど…防いでいた今までの衝撃と急いで発動させた契約解放の疲労が身体に襲いかかってきた。僕は肩で息をしながらも真っ直ぐとサレを睨み、カノンノは僕の様子を見て回復魔法を使用する為に詠唱を始め、メリアとリタは僕を庇うように前に出てそれぞれ武器を構える。
「…へぇ…アレを防ぎきるとは…それにその姿…。成る程ねぇ…やっぱり君達はあのルバーブ連山の時、ラザリスの命令を拒否してでも倒してラザリスに献上していた方が正解だったかもしれないね。君達は仲間だの絆だの…時間をおけばおくだけ面倒になるからね」
武器を構える僕達に、まるで忌々しい物を見るような表情でそう言ってくるサレ。
サレのその様子と発言に…僕はカノンノから回復を受け、ゆっくりと呼吸を整えながら、以前から気になっていたことを口にした。
「…サレ…アナタはどうしてそこまで人の絆や、仲間をそこまで否定してるんですか?」
「何…?」
「アナタの仲間や絆の否定…。とても『ただ気に入らないから』ってだけの様子がしないんです。だから…アナタは何故そこまで『人』を『拒絶』しているんですか?」
そう…前々から気になっていたけど、サレの仲間や絆の否定の仕方は明らかに異常であった。誰かがサレは他人を侮辱し、見下す事を好んでいるからそういう風な性格なんだ、とは聞いたことがあったけど…僕にはこのサレがただ本当に…それだけで此処まで仲間や絆を否定しているとは思えなかった。
「…フフ…フヒッ…フハハハハハハッ!いきなり何を言い出すかと思えば…君も物好きだねぇ。…まぁいいさ…そんなに知りたいならちょっとした昔話をしよう──」
僕の言葉を聞き、おかしな物を見たようにサレは笑うが、少しして僕達を見るとまるで何かを思い出すように両目を閉じてそう言葉を出し…そして続けた。
「──人間の醜さを見て生きてきた男の話を…」
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