一話:兵藤一誠生まれる
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「奥方様!!十代目への誕生日プレゼントです!!!」
「あら、ありがとうございます、可愛いぬいぐるみですね、ほら、一誠ちゃんもお礼をいいなさい」
「…………ありがとう」
ああ……やっぱりそうなるんだな、俺が次期ボンゴレ十代目ってことになるんだな
俺転生したらのんびりとした人生過ごそうと思ってたのになあ……はあ
「私からもです、十代目!!!」
後、みんなプレゼントをくれる人達に共通していえる事なんだけど
全員が全員、その手の職業の人なんだなという顔つきをしている人ばかりなので
子供用のおもちゃやぬいぐるみを持って行列を作っている様は中々にシュールだ
まあ…ほとんどの人がボンゴレに取り入るため俺にプレゼントを持ってきているだけなんだろうけどな
これから権力争いやら勢力争いをしないといけないと思うと正直気が滅入る
(かなり盛大な誕生会だな、相棒)
(ドライグか……何の用だ?)
(相棒も三歳になったからな、そろそろ俺の事について詳しく話してやろうと思ってな、後で俺の所に来い)
(仕方ねえな……行ってやるか)
(……毎度思うが相棒は本当に思っていることと話すことで口調が違うな)
(うるせえ!!!)
直そうとは思ってるけど直らないんだよ!!!
もう、このままマフィアになるなら口調直さないでいいんじゃないか?
こっちの方がマフィアっぽいし、どうせならザンザスみたいに『カスが!!』とか言ってみるか……何だか楽しくなってきたな
「……なるほどな、アルビオンとか言うライバルと喧嘩してたら別の奴らに迷惑を掛けちまって邪魔だからって二人そろって封印されたっていうマヌケなのか、お前は」
「マヌケと言うな!!マヌケと!!!まあ、今思えば三つ巴の戦争中にあいつらの間近で戦ったのは確かに迷惑だったとは思うが……」
「だったら、はなからやるんじゃねーよ、カスが!!」
「相棒……さらに口が悪くなったな、あの可愛らしい相棒が懐かしいよ……」
「うるせえ!!カッ消すぞ、てめえ!!!」
こいつ言わせておけば……まあ、いい、今は情報の整理だ
この世界には神やら天使やら悪魔やらがいて
そいつらが日々勢力争いを繰り広げてるらしい……迷惑な話だな
それで、ある時天使と悪魔と堕天使が三つ巴の争いを繰り広げている最中に
ドライグとそのライバルと言うアルビオンが喧嘩を始めて三種族諸共巻き込んだから
二人そろって神に封印されたらしい……完全に自業自得だな
まあ、それはいいとして何で封印されたはずのドライグが俺の中にいるんだ?
「おい、何で封印されたはずのお前が俺の中にいるんだよ?狭っ苦しいだろ」
「つくづく辛辣だ
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