第12話 首都トリスタニアにて
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「それで、どうなったわけ?」
「すぐには、承諾はしないで、宗教庁まで問い合わせをしてもらったけれど、春の使い魔召喚の儀式を続けることになって、このルーンさ」
「って、使い魔になったってことは、この会話とかも、そのミス・モンモランシに聞かれるわけじゃない!」
「いや、それは大丈夫みたいだよ。俺の目と耳は共有できないとのことだって」
「それって、本当?」
「最初の使い魔と一緒にいる時間で話しながら確認したみたいだけど、そういう方向では嘘は言わないだろうね。まあ、彼女が使い魔の目から見えない、耳から聞こえないなんて、自分からまわりには言わないけどね」
あとは、俺から食事の間には話さなかったことを話していった。モンモランシーが魔法学院を卒業するまで、俺は少なくとも使い魔として魔法学院にいることから、この前、ティファンヌとあって、浮気の話から、近くにいる時間が減ったことなんかも話した。
「私だって、貴方が浮気相手を探していたご夫人と一緒にいるのを、好んでいるわけじゃないのよ。私より少しばかり長いつきあいだから、見逃しているだけなんだから。新しい人は絶対だめよ」
「その辺は、わかっているよ」
だいぶ譲歩していてくれているのはわかっていたつもりだが、やっぱりきちんと話してみないとわからないものだ。
「……それで、今後のことだけど」
「ここまで話したってことは別れ話じゃないわよね?」
「そう。改めて、魔法学院の生徒ぐらいの付き合いをしたいんだ。ティファンヌ」
「魔法学院の生徒ぐらいの付き合いって、何考えているのよ。そんなこと言ったって、私は貴方が初めてじゃなかった、って知っているでしょう?」
「俺は知っているし、君の最初の相手も知っているだろう。けれど、それ以外って、確認していないだろう?」
「そうだけど、もとにはもどらないのよ」
「もとに戻せるとしたら?」
「えっ?」
「そういう魔法薬があるんだよ。世の中には知られていないんだけどね」
って、俺が作った魔法薬だし、使った人数も限られているのと、使用された相手は、他人にはまず言えないから、噂は広まっていないはずだ。
「えーと、そんな魔法薬があるのに、なぜ、今、そんな魔法薬をつかいたいの?」
「アルビオンで王党派と貴族派の内戦になっているのは知っているだろう?」
ティファンヌにとっては、なぜ、そこに話がとぶのがわからないが、
「ええ。それくらいなら」
「けど、実際には、貴族派っていうのは、レコン・キスタという組織を作っているらしくて、ハルケギニアを統一して、エルフを倒して、聖地を奪還するっていうのが目的らしいんだ」
「行なおうというのは聖戦なの?」
「なら、ロマリアを巻
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