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続:おおかみこどもの雨と雪
チャプター4 絆〜後編〜

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「だから今は新聞配達とかしてるんだけどさ…親からもらった金も尽きちゃって食費とかヤバい訳よ」
なるほどだからさっきはあんなに食いつきが良かったのか…
「だから今日は雪の家に来たかったわけよww」
なんだ、食べ物目当てだったのか。
しかし人情深い雪は草平のことをかわいそうとも思った。
雪は突然母親のもとに駆け出した。
「ちょっと待ってて!」
「母さんっ!」
台所で昼食の支度をしていた母は顔をこちらに向け目を白黒させた。
私はさっき草平から聞いた話をできるだけそのまま話した。
「…ということなの…私…草ちゃんを助けたい!お願い…良いでしょ?」
母親はしばらく考えたあと答えた。「母さんは草平くんをうちに泊めてもいいと思ってるわ。草平くんには私もいろいろお世話になったから。」
私は嬉しくて胸がはずんだ。
スキップをしながら草平がいる部屋に戻った。
「お待たせっ!」
「おぅ雪、ずいぶんと長話だったな。」
「草ちゃんね、うちに泊まれることになったんだけど…草ちゃん…うちに泊まりたい?」
草平はしばらく考えていたがやがて答えが出ると言った。
「…本当に…良いのか?」
小学生の頃、私も草平に世話になったのだから恩返しなら大歓迎だった
「別に、大丈夫だよ。お母さんも良いって言ってるし」
「そうか…じゃあお言葉に甘えて一週間くらい…」
「うちは全然大丈夫だけど…草ちゃん学校大丈夫なの?」
「だって今夏休みだし…」
私はすっかり忘れていた。今が夏休みだということ。
「こうなると思ってさ、俺、宿題全部持ってきたんだ」
私は準備いいなぁ…と半ばあきれたもののその反対側では草ちゃんが泊まってくれて嬉しいと思っていた。
明日から家に草ちゃんがいる生活が始まると思うと本当に楽しみだった。
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