第四話 三
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だ。むしろ、俺はお前よりも腹が煮えくり返って、間宮を今にも喰い殺してやりたいぐらいなんだ……」
彼は低く唸って、今まで自分の心の内で溜め込んでいた本音を彼女に聴かせる。
雫は顔を伏せて、それから彼女はゆっくりと頷いた。
「……分かった、だが…… もしお前が次の日の出までに帰ってこあず、あいつが生きていれば私は躊躇わずに今度こそ、間宮と戦うからな? 復讐したいのならば必ず、奴を殺して帰ってこい」
「あぁ、その間アリスを頼んだぞ、雫」
「初めて私の名前を呼んでくれたね、悪い気はしない」
ナナシが雫の前で名前で呼んだ事に、彼女は少し嬉しそうにそう微笑んで言うと、ナナシは頭を下げて、それから彼女へ背を向けて外の世界へと旅立ったのだった。
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