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妖精の義兄妹のありきたりな日常
嵐の水泳大会
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「よしっ!!!一番乗りだ!!!」
タクヤは5q地点の折り返しのフラッグまでやって来た。このまま後半の5qを泳ぎきれば優勝である。
「このまま独走だァー!!!!」

ザッブゥゥゥゥン

タクヤはアクアジェットの威力を上げてスピードを上げた。
その時、

スゥン スゥン

「おわっ!?」
突然、後ろから水の刃がタクヤを襲ってきた。
「な、なんだ!?」
タクヤは後ろを振り向くとそこにはジュビアが水の刃を待機させ迫ってきていた。
「水流斬波“ウォータースライサー”!!!」

ズゥン ズゥン ズゥン ズゥン

今度はさらに大きく、量も先程の倍以上あった。

「くそっ!!!水竜の狼爪!!!」

カキィン カキンカキン カキン

タクヤは水竜の狼爪でジュビアの水流斬波を撃ち落としていった。
「ジュビアは負けない!!!水流裂鞭“ウォーターカーネ”!!!!」

ギュルルルッ がしっ

「なっ!!?」
ジュビアはタクヤの隙をついて足首に水流裂鞭を巻き付けた。
タクヤはそれを取ろうとするが頑丈で取ることができない。
そして、ジュビアは水流裂鞭を引っ張り、タクヤを大きく回した。遠心力がついてき、速度が上がる。
「こ、これって…。…うっぷ…。」
「ナツさんと一緒ならこれも効果あるはず!!!」
タクヤの弱点をついたジュビアがさらに速度を上げた。
「と、とめ…て…。」
タクヤの顔は水の中でもはっきりわかる青ざめた顔をしていた。
「やぁぁぁぁぁっ!!!!」

ギュルルルッ シュン

「あぁぁぁぁぁあっ!!!!」
タクヤはそのままジュビアに投げ飛ばされていった。
「これでジュビアの優勝です!!!!」
そして、ジュビアは酔いきったタクヤを残し、ゴールを目指した。
それからタクヤは次々と抜かれていく事になる。




















「あれ?お兄ちゃん。」
「お…おう、ウェンディ…。…うぷっ。」
「どうしたの?こんなとこで。」
ウェンディは酔いが戻りきっていないタクヤに聞いた。
「ち、ちょっとな…。思い出すだけで…うぷ…。」
「大丈夫?私の治癒魔法で、」
「いや、少ししたら行くから、先行っててくれ。」
タクヤはウェンディにそう言って、治癒魔法をやめさせた。
「…わかった。無理しないでね。」

ザッバァン

ウェンディはそのままゴールを目指した。
レースも終盤だ。5q地点付近で酔いを覚ますタクヤを残し、もう大半の出場者が通過した。
「オレもそろそろ行かねぇと…。」
タクヤはまだ多少酔いが
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