第四章『白玉楼』
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過言ではない。下手に歩けば迷うこと間違いなしだ。それに妖怪もさまよっているこの状況で動き回れば確実に死ぬ。だから妖夢に幻想郷の地図を書いてもらいたい。地図を見れば大体の人の滞在場所が解かる。そうすれば妖怪が何処にいるか何となくだが把握できる。だから地図を描いてもらえないだろうか」
「なるほど」
妖夢は静かに頷き、考え込んだ。
「無理とは言わない。ただ出来たらやってもらいたい」
藁にもすがる思いだ。このまま断れれば白玉楼を出ても近場の場所に行くしかない。まぁ、書いてもらってもどの道行くけど。
「書いてあげなさいよ。妖夢」
幽々子が妖夢に言う。
「え!?」
いきなり声を掛けられて素っ頓狂な声を上げる。
「だって、勘違いとはいえ彼に攻撃をしてしまったのだからそれくらいの罪滅ぼしがあってもいいじゃない」
「・・・・そうですね、分かりました。その頼み、受けさせてもらいます」
「「マジ!?」」
予想外の展開に驚く。一瞬無理かと思ったが幽々子が助け舟を出した御かげで何とかなった。
「ですが、すこし時間を貰えないでしょうか。幻想郷と言えどかなり広いですから一日では書き終わりません」
「それは承知の上。ついでと言っちゃなんだけど冥界も書いてくれないかな。もしかしたら行くかもしれないから」
だろ?と後ろで会話を聞いていた零に同意を求める。
「ああ、そうだな」
さすがの零もボケする真似をせずにまともに返事を返す。
「では、早速取り掛かりますから夕飯は少し遅くなると思いますけどよろしいですか?幽々子様」
「別に構わないわ〜。私は彼らに興味があるから少しはいい暇つぶしになるわ」
「分かりました。では、お二方幽々子様の暇つぶし相手になってください」
「ああ、任せておけ」
「暫くここに居ることになるから、家事の事とかもいって」
「ありがとうございます」
妖夢は「それでは失礼します」といって自室と思われる部屋に入っていった。
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