第二部『The OMEN 〜魔神降臨!大導師、マスターテリオン登場だゾ!〜』
第6話「誤解を招く言い方と変な妄想は程ほどに」
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うと共に、ライカさんに手を振るう。同時に魔力が炸裂し、ライカさんを吹っ飛ばした。ライカさんは礼拝堂の祭壇にぶつかると、そのまま倒れ動かなくなった。
「「「ライカお姉ちゃァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァん!!!!!」」」
がきんちょ共の声が木霊する。
「ッ!・・・テメェッ!!!!」
それと同時にはじかれるようにオラは少年を睨みつける。恐怖よりも怒りのほうが上回っていた。
「神之介!逃げろ!!!そいつは拙い・・・拙いのだ!!!」
アルがそういうが、逃げるわけには行かない。・・・コイツだけは許せない。
「う・・・」
ふと、ライカさんのうめき声が聞こえた。・・・どうやら生きているようだ。なら、今は目の前の少年に集中するのみ。そんな事を思っていると、少年はさもおかしそうに笑い出した。
「ふふ・・・ふははは」
「何がおかしいんだ・・・テメェ・・・」
オラは少年を睨みつけながら怒りに声を荒げる。
「始めましてになるな、野原神之介よ。もっとも、余は貴公の事を貴公以上に知っているが」
「・・・何でオラの名を・・・!?」
問いかけに答えず、少年はオラに手をかざす。かざした手に光が生まれる。
「神之介ッ!!!」
アルがオラに向かって駆け出す。その間にも少年の手には光が光弾に変わっていた。
「不公平だから名乗っておこう。余はマスターテリオン。魔術の真理を求道するものなり。後、好物はうどんだ」
「何で好物を言ったんだよ!!?」
少年、マスターテリオンの言葉にオラがツッコミを入れた瞬間、光弾が発射された。
「神之介ッ!!!!」
光弾がはぜ、閃光が礼拝堂を染め上げる。
「何とか・・・間に合ったな」
「・・・ああ」
閃光が引くと同時にオラはマギウス・スタイルとなっていた。翼を使って防御した為ダメージはない。安堵しつつ、オラはマスターテリオンを見る。
「マスターテリオン・・・」
オラは呟きながら、その名の意味を考えた。
大いなる獣!
聖書の獣!
七頭十角の獣!
・・・・・・・・・・アレ?このアホがマスターテリオン?財布を忘れて飯をたかるわ、自己紹介の時に何故か好物を言ったこのアホがマスターテリオン?
「マスターテリオンんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん!!?コイツがあのブラックロッジの大導師!!?」
マスターテリオンを指差しながらシャウト。うんうんと何も答えず頷くアル。そんなオラ達のやりとりを見ながらマスターテリオンは大げさなしぐさで挨拶をする。
「以後、お見知りおきをマスター・オブ・ネクロノミコン。今日はアル・アジフが選んだ新たな術者を一目見たくてね、こうして伺わせてもらった」
オラはちらりと背後を見る。そこには、倒れ付したライカさんと涙で顔をぐしゃぐしゃにしておびえてい
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