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刃物語 プロローグ
刃物語 二話
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る影島さんの前に、通り魔の前に立った
「・・・・・・・・・・・」
通り魔は何も言わない。そしてオレは通り魔に言い放った
「殺すのはオレだけにしろ!影島さんは駄目だ!!」
クラスで人気者、そしてオレに話しかけてくれた人
刃物ばかりにこだわるオレなんかと比べるまでもない
オレを殺した後影島さんにも切りかかるだろう、そうだとしても
「世の中には死んじゃいけない人間と死んで良い人間がいる
例えば、死んで良いのはお前とオレくらいだけどな」
臆病でも、強がってみせた。例え何の意味がなくたって強がりたかった
こんなヤツに!影島さんの様な人が!関わっちゃいけない!!
こういうヤツはオレの方が丁度良い。ごめん影島さん、何を言おうとしてたか
てんで分からなかったけど、どうやらオレの死に場所、死んで良い人間の末路が見られそうだ。
下らない人生だった。特撮や時代劇やアクション映画で登場する格好良い剣に憧れて
熱中していた、それ以外はどうでも良いくらいに。家族で一人で別れたのもオレだけ
刃物に熱中していたオレを気味悪がっていたんだろう、それでもオレは刃物が好きだった。
下らないヤツには下らない末路を、オレなんか・・・・・
『いらない』、そう言おうとした瞬間
_そんな事ない!ご主人様は立派な人だって私知ってるもん!!
右腕から、そんな声が響き、瞬間
輝き、腕の色が変わった




黒い、腕が『刃物』になった。見た瞬間からこれは『ギロチン』の部類だと認識した
『刀』などの部類ではない、そして夢の中で唯一登場していなかった刃物
いや、あった。だがオレはそれをギロチンだと思わなかった
小指先から肘までに刀身が造り上げられ、間違いなくオレの右腕は『刃物』で出来ていた
軽い、重たいギロチンのハズなのに・・・・・まるで自分自身の腕と完全に融合している
そして不思議に思った。なぜこうも冷静に分析できるのか
黒く染まった腕、ギロチンを見ておののく通り魔。だがこの光景を前にして
「・・・・・・・・・・・・・・・」
まるで不思議な体験に酔ったかの様に景気良く『牛刀』を振りかざす
だが、『すでに結果が出ている時点』ではそれは無駄で滑稽そのものだった
『牛刀』の刀身は一瞬で裂かれる
「!?」
理由、それは振り回す直前無意識にオレが危険と察知した『牛刀』の刀身を
腕の刃で切り落とした
動作は一瞬、空気抵抗すら斬り音速は音を切って凌駕する
その時のオレは時間が停滞したかの様な感覚に陥り。いや、『限りなく時間が止まった様に時間の速度が薄らいでいる』状態で通り魔の後ろに回り、峰打ちを喰らわせる
殺されると思った時間より限りなく早く、通り魔は気絶した
瞬間腕は元に戻り、スマホで警察を呼んだ



その後事情徴収を受けたがあまりに
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