刃物語 二話
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免疫の無いオレには崖を背にしている様なものだ、その気になれば飛び降りたいくらいに
そして彼女は不思議そうにこう言った
「ねえ?どうして他にもっと友達を作らないの?神埼君ならもっと友達作れるのに」
・・・・・・・質問の意味が分からなかった、オレが友達が作れるタイプ?
話すのさえ呼吸困難に陥りそうになるが話しかけてくれる彼女に申し訳が立たない
そして同時に疑問に思った、なぜそんな事を聞くのだろうと
オレは答える、しどろもどろな口調だが彼女に伝えられる様に
「・・・・お、オレは別に、か、影島みたいに元気じゃないから・・・・」
「ふーん?北島君と話していた神埼君はすっごく!格好良かったよ!」
!!!!!!!!!!!!???????????????
聞き間違いだと思いたかった。オレが格好良い?天地がひっくり返ってもありえない
何気なくそう話した彼女はまるで自然にそういう言葉を発したかの様な感覚がする
そして言葉間違いだ、『元気』かどうかの話題なのに彼女は『格好良い』と言った
言い間違いは誰にでもある。しかし、いきなりで本当に心臓が止まるかと思った
その事について問い詰めたいと思ったがしょせん言葉の選択ミスだと思い
「そ、そんなワケないじゃないですか・・・・・オレなんか・・・・」
怯えて震えて、臆病で変な趣味を持っているキモい男だ
だが彼女は言う、オレが考えた自分の像とは反対の言葉を
「だって、私が一番友達になりたかったのは神埼君だもん♪
・・・・・・・・・実を言うとね」
「?」
???????????????????????????
何を言っているのかさえ把握出来ない。オレが一番友達になりたかった!?
そして彼女は顔を赤らめる、何か告白する様に
「こんな時しか、言えなかったから言うね!私は!神埼双君が!!」
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瞬間、心臓と右腕が共鳴するかの様にドクンッと響いた
その言葉を聞いて俺は気絶しかけた。だけど、それ以上にオレは
『後ろに刃物を構えている男に気付いた』
突き刺そうとする前に彼女を守ろうと避けた
「え!?なに!?」
動揺する影島さん。間違いなくコイツは通り魔だ
だが普通なら殺人未遂の結果に陥れば顔を隠して逃走するハズ
しかしこの男は『殺さないと気がすまない』という表情でこちらを見た
その表情で影島さんは気絶した。まずい、彼女を守りながら逃げるのは。
正当防衛でこちらもカッターナイフを出すか?
だが相手が持っているのは『牛刀』
確実に肉を削ぐのに最適な手持ちな刃物だ
カッターナイフで歯が立つ相手じゃない・・・・・・絶体絶命
そして興味を示しているのは影島さんだった、だからオレは
気絶して倒れてい
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