刃物語 二話
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生だろうが
危険には変わりない。先生の判断ミスとしか言い様がない
すると
たまにあるありえない事がまた起こった
「ねえ、君一人?良かったら私と一緒に帰らない?」
スタイルの良い女子が気軽に声をかけてきた
身長はオレの方が大きい。しかし北島がいたらこう言うだろう
『このモテ男がァ!』と言いながら泣く姿が思い浮かぶほど可愛く可憐で
クラスで一番人気のある女子『影島真衣』である
どうやら他の女子とは帰らずオレと帰る気の様だ、意味不明だ
正直全力で断りたい、だが狙いが分からない・・・・・・・・・・
もうすでに全員が帰っている時刻、そしてこれはオレが帰るまで待っていた様子
クラスで陰気なオレに優しくして人気を得ようとする作戦か、この子出来る!
そして断ったら嫌な目で次の日見られそうで嫌だ
目に映らない様にする為に陰気になっているのにそうなってしまっては台無しだ
そして多分コレは試練だ。女子克服の為の!クラスで一番かわいい女子と一緒に下校すれば今までと比較にならないほどのメンタルが強くなる
目を伏せていても分かる。この子は人気がある人なんだと
・・・・・・良し、リスクは高いが賭けには丁度良い
「お、オレで良ければ・・・・・・」
どもりながらもそう答えた、すると影島さんは嬉しそうな声を上げた
さすがとしか言い様が無い、人気を獲得する為にオレと下校するなど次元が違う
そしてオレは影島さんと一緒に下校した
「るんるるるーん♪」
・・・・・・本当に楽しそうにオレと下校している・・・・!
この子レベル高すぎだろ!と疑いたくなるほどオレは彼女の元気な姿に驚く
いつも目を伏せていて陰気で変態な友達といるオレと楽しく下校するなんて
そして本当に愉快そうに振る舞うその姿はもう役者になれるんじゃないかと思う
・・・・・この子がオレに話しかけたのは北島と友達になる前だ
彼女はオレを青春への道を作ってくれる人に見えた、でもオレは拒絶した
気絶したのだ。血圧が上がり目が覚めたら保健室だった
そして嫌がらせにもほどがあるだろとつっこみたくなるほど保健医さんは美女だった
さっそうとオレは保健室を出て誰もいないところでカッターナイフを見つめて気を静めていた
そうだ、オレにはナイフや包丁、刀や剣などの刃物だけで良い
こんなかわいい子は格好良く性格も良い男といれば良い、オレは蚊帳の外にしてしまって
すると目を伏せていた視線に彼女はオレと視線を合わせた
オレの目の前に立ちしゃがみこんでいるのだ
心臓が高鳴る、血液が沸騰する。だが彼女の眼差しから逸らしてはいけないと思い
目を背けなかった、そして彼女は言う
「ふふふ♪どーしてそんなに黙っているのかなぁ?」
「え、えーと。顔近いです・・・・・・・・」
女性
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