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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第37話 開戦!
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、朱乃さん、黒姉、イッセー、祐斗、レイナーレ、白音。アーシアは部長と一緒に部室に待機、龍巳は部長とアーシアの護衛。ここからチームを4つに分けて攻めるのが部長の作戦よ。

 ふと隣のイッセーを見ると手がほんの少し震えていた。もう、しょうがないな。私はそっとその震える手を握ってあげた。

「落ち着きなさいイッセー。大丈夫よ、今のあなたならそう簡単にはやられないわ。自信を持ちなさい。あなたはあの修行を最後まで乗り切ったんだから」

「……ああ、そうだな。ありがとう火織、もう大丈夫だ。それにあの焼き鳥には言ってやりたいことがあるんだ! こんなところで尻込みしてる場合じゃないよな!」

「ふふ、その意気よ! じゃあ行って来なさい!」

 そう言って私はイッセーの背中をバシッと叩いてあげた。イッセーはそのまま走って第一目標に向かっていった。そしてその後を今回のパートナーの白音が追って行った。

「じゃあ私達も行きましょうか、朱乃さん?」

「ええ、そうですわね」

 そうして私たちは4方向に散っていった。







   ☆







 皆と別れた後、俺と白音ちゃんは第一目標、体育館へとやってきた。ここはフィールドの中心(センター)ということで、早々に俺と白音ちゃんが向かうことになったんだ。遮蔽物を伝って新校舎から見えないように体育館へ向かい、裏口からそっと中に入る。

 白音ちゃんは敵の位置を探るように猫耳をピコピコさせていた。最近の白音ちゃんは関係者のみの時はいつも猫耳と尻尾を出してるんだけど、やっぱりまだ慣れないな。可愛くてつい抱きしめたくなっちまう。

「(いいんですよ、抱きしめても)」

「(え!? 俺声に出してた!?)」

「(口の中でブツブツ言ってました。私耳はいいんです)」

 そう言いながら白音ちゃんは更に耳をピコピコさせた。畜生、俺のバカ。何恥ずかしいこと本人の目の前で言ってるんだ。

「(抱きしめないんですか?)」

 う……、そんな上目遣いでそんな事言われたら

「(……今ゲーム中だしまた今度な)」

「(約束ですよ……えへへ、お兄ちゃんの抱っこ♪)」

 ああもう可愛いなこんちくしょう! せめて皆にはバレないようにしないと!

 と、そんなやり取りをしていると不意に白音ちゃんは目を細めて真剣な顔つきになった。

「(いますね。数は……2人です)」

「(早速のお出ましか。駒は分かるか?)」

「(一度部室で会ったきりなんで確証はないですが……おそらく兵士(ポーン)の双子だと思います)」

「(あの2人か。確か火織の話だとイルとネル……だっけ?)」

「(だと思います。それに……どうやらこっちに気付いてますね
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