眷属、集めます
第25話
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か。もし何処かが純粋なエネルギーに耐えられなければ僕の身体は弾け飛ぶ。
「そんな、馬鹿な。出来る訳が無い!!」
「出来る訳が無いと言う言葉に挑戦し続けてきたのが人間だ。羽や魔力がなくても空を飛び、宇宙にまで出れる様になった。今度は僕がその出来る訳が無いと言う言葉に挑戦し、打ち勝とう!!」
経路を生成し、エネルギーを魔剣に流し込む。経路が崩壊しそうになるのを必死に繋ぎ止め、魔剣をフル稼働させる。傷が今まで以上に早く塞がり、力も今まで以上に強くなっていると感じる。
「成功です。しかも魔力よりも強力ですね。今ならアレも出来そうですね」
「くっ、なら今度は気の流れをメチャクチャにするだけ!!」
「いいえ、ここからはずっと僕のターンですよ」
右手に産み出すは空間接続の魔剣とエクソシストに支給される銃を構える。そして空間接続の魔剣を振り、黒歌の周囲に幾つもの穴を開け、銃を連射する。銃弾は周囲の穴へと吸い込まれ、別の穴から姿を現す。
「にゃ!?」
十分な量の銃弾を撃ち放った後、僕は楽団の指揮者の様に空間接続の魔剣を振る。黒歌を取り囲む穴が魔剣を振るたびに、閉じては別の場所で開き、また閉じては開くのを繰り返す。
今までの魔力ではなく純粋なエネルギーによって空間を開閉するので空間自体にダメージが残り難い。空間にダメージが残っていると変な空間に繋がる可能性もあるのでこれまで多用して来なかった。だが、今このとき限りはあまり心配しなくて済む。
「これでチェックメイトです」
銃弾で弱らせ、体勢が崩れた所に僕自身も穴をくぐり抜けて目の前に飛び出す。左手には何の能力も持たない聖剣を持ち、黒歌に深く突き刺す。目の前に居るのは仙術で作った幻でもない本物の黒歌。その黒歌の身体から力が抜けていく。僕の様な力が無い限り、確実に致命傷になる傷を与えた。
「お姉ちゃん!!!!」
白音さんが倒れ行く黒歌を抱きとめ、最後の言葉を交わしていく。それと同時に結界内に穴が開き、強大な力を持つ聖剣を携えた男が姿を見せる。もちろん、僕はその男を知っています。
「コールブランドですか。さすがにそのクラスの聖剣になると破られますか。アーサー・ペンドラゴン」
「おや、僕の事もご存知でしたかって、黒歌!?」
「見ての通り、殺らせて貰ったよ。今は姉妹の最後の別れなんだ、邪魔をする様なら覚悟するが良い。大人しく帰るのなら、美猴は返してあげよう」
気絶している美猴を指差して選択を迫る。
「……退かせてもらいましょう。ですが、僕は貴方を許しません」
「許さなくて結構。最初からこの身は平和の為に投げ捨てると決めているんでね」
美猴を担いでアーサー・ペンドラゴンが姿を消すのを見送ってから結界を解除する。僕の莫大
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