眷属、集めます
第25話
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けないので赤字は気にしていませんよ」
「つまり赤字以外は気にしていると」
「まあ、これでも研究者の端くれですから」
「ダウトっす」
「失礼な。その結界全集の八割は僕が新規製造した結界ですよ。とにかく自分の研究成果が認められないと言うのは結構くるものなんですよ。性能は僕が自分自身で試していますから」
「いや、まあ、分からないでも無いっすけど、どれだけ効くんっすか?」
「攻性結界の中で中級位の結界で上級が抜け出せずに死ぬ位ですね」
「えっ?それってウチでもやれるんっすか?」
「出来ます。基本的に空気中と地脈に流れる力を使って発動する結界ですので、結界を書く時に多少の魔力を使う以外は一切の魔力を使いません。その分結界が大型で複雑になっています。その運用方法を新しく開発したりもしていますからこちらの本も読んで下さいね」
『下級でも使える結界全集』の半分位の厚さの本を渡す。タイトルは『実戦で使える結界運用・基礎編』だ。応用編は現在執筆中です。
「つまりウチは今の所は嫌がらせ要員でおk?」
「そうなります。今の所は。まあ、回避能力と体力を付ける為に今の訓練も並行して続けないと命が簡単に無くなりますね」
「うぅ、やっぱりアレは続けるんっすね」
「死んでも良いのならやらなくても良いですけど」
「やらせていただきます」
「頑張って下さい」
「はぁ〜、やる事が多いっすね。まあ、あのまま下っ端をやってるよりは断然良いんすけど」
二冊の本を持って立ち去るミッテルトさんを見送ってから、明日の準備を始める。体内の聖剣を抜き出して新たに魔剣を埋め込んでいき、稼働するかを確認する。問題はなさそうですね。最後に、理論しか完成していない術式を搭載した二本の魔剣を体内の無限の剣製に近い位置に埋め込む。これが上手く稼働してくれなければ明日が僕の命日ですかね。一応、十字架を普通の物に変えておきましょう。後は神頼みですね。死なない事を祈っておきましょう。ああ、念のために遺言状も書いておきましょう。
翌日、冥界のグレモリー領の外れにある高級ホテルの屋上に僕は居る。白音さんはホテルの入り口付近に、アザゼルさんはパーティ会場で警備を頼んでいる。サーゼクス様には話を通してあるのでアザゼルさんを中に配置するのは簡単だった。
先程、竜王のタンニーンの背中にイッセー君が乗っていたのが見えた。遠目からだったけど、かなり成長したみたいだ。あの成長率は羨ましい。僕はほぼ完成しきってしまっているから、後は魔剣や聖剣の性能を上げて機械的な強化しか出来ないからね。
そんな事を考えながらしばらく待っていると、僕の感知結界を操作された感覚がした。どうやら来たみたいですね。体内の魔剣に魔
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